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猪も七代目には豚になる_参 ページ5

ドゥデキャプルによると、この宝石は獣石と言い
約十二時間ほどで溶け、死に至らせる、猛毒結晶。

衝撃的な告白を受け顔色を変える戦士は一人もいなかった。

そう言いながら、ドゥデキャプルは消えていった。

ピリッとした空気の中、『申』が言葉を発した。

申「皆!ちょっと聞いてくれる?」

『申』基彼女は、ドゥデキャプルに次ぐ場にそぐわない爽やかな笑顔で言った。

申「提案があるんだけれど。このルールなら、誰も死なずに済むかもしれないわ。皆で協力すれば」

猫(馬鹿かな、そんなの皆が、協力したとして、どうやってやるんだろうか。まぁとにかく俺はやる気無いけど。)

『申』は続ける

申「私に賛同してくれる人はいるかしら?」

猫は、何かを思い付いた様にに顔をハッとさせた。
猫(まてよ、これは、使えるかもしれない。)

猫はスっと手を挙げた。
『亥』は、内心驚いていた。

猫(やはりいないか)と
思っていた矢先、猫のように手を挙げる者がいた。

気怠そうに手を挙げ、いかにも眠そうな声で言う。

子「誰も…死なずに済むなら、それに越したことはない」

しかし、それに対してほかの戦士は疑問に思うであろう。
どうやって生き返らせるのか。
いや、どうやって全員生き残るのかを。

今回の大戦はお腹の中に爆弾を抱えていると同じだ。

その疑問を『子』は『申』に聞く。

子「あんたを優勝者に祭り上げて、…あんたが皆を生き返らせるって、算段かい?」

言うべくして、難しいそのアイディアに、『申』は

申「少し違うわ。そのやり方だと私が皆をちゃんと生き返らせるかどうか不安が残るでしょう?」

そりゃそうだ、と言ってやりたくなる。

何せいまは大戦中なのだから、いくら平和主義者の『申』だからと言って不安が残らないわけがない。

申「私が想定するのはちょっと安心感があるものよ。」

猫(俺を入れて3人。)

すると、ぽつぽつと『猫』と『子』に続いて挙手する者が現れた。

猫(『丑』、『酉』、『午』、)

まぁこれで初戦で死ぬ事はなくなるだろう。
猫は密かに笑う。
が、

『卯』が挙げたことにより、挙手していたものは『子』と『猫』以外手を下げた。

猫(まぁ、いいか)

申「じゃあ、三人はこっちに来て」

足を動かそうとした刹那

部屋の床が大きく揺れ、崩れた。

猫(ゲームの始まりだ。)

これが第十二回十二対戦の幕開けだった。

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モモ(プロフ) - もう更新はされないのですか? (2018年12月17日 0時) (レス) id: 0c25105ec5 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)空々(プロフ) - リンクさん» ありがとうございます! (2017年12月18日 19時) (レス) id: aab0f67378 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - 設定が分かりやすくて、読みやすかったです! 十二大戦好きなので嬉しいです、更新楽しみに待ってますね! (2017年12月18日 17時) (携帯から) (レス) id: b3533b2202 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)空々(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます。 (2017年11月28日 20時) (レス) id: aab0f67378 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)空々(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます。 (2017年11月28日 20時) (レス) id: aab0f67378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空々(ココ) | 作成日時:2017年10月17日 18時

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