33話 ページ34
やばい、やばい、やばいやばいやばい！！
私は寮の廊下を猛ダッシュで走る。
せっかく準備した髪が崩れそうな勢いだった。
文化祭やら授業やらに追われる日々を過ごせば、あっという間に日曜日。
普通ならのんびりな週末のはずなんだけど、この前の約束がある私。
そんな私は朝からデートだなんだと、三奈ちゃん、葉隠ちゃん、お茶子ちゃん面々に早朝に叩きおこさ…呼ばれて、準備に追われていた。
みんなが用意してくれたおかげで、かわいい服も、髪型も、良い匂いも、恋の攻略冊子というものが入ったカバンもばっちしだった。
…だけど、何よりやばいのが
「遅刻する〜〜！！！！」
準備に追われているともう9時になろうとしているところで。
画面蒼白になった私は慌てて部屋からできたのだ。
服とか髪とか大事だけど！！！！
あの爆豪くんとの待ち合わせに遅刻の方がやばいッ！！
てか初デートに遅刻も人としてやばいよ！！！
うわーんと泣きそうになりながら走り抜けると、玄関が見えてくる。
「ば、爆豪くん、ごめん！！」
「てんめぇ…誘っといて遅刻たぁいい度胸、」
はぁはぁと息をつく私。
ぎり9時ピッタシについたけど、しっかり者の爆豪くんはしばらく前から来てたのだろう。
文句言われる気満々で身構えてたら、爆豪くんがピタッと止まる。
「…爆豪くん？」
私のことを上から下までみると、ふいっと顔を背けてしまう。
「チッ」
「人のこと見て舌打ち！？傷ついた。」
「遅れた分際で何言ってやがるッ！！…はよいくぞ。」
スタスタと先に歩いて行ってしまう爆豪くんのあとを慌てて追った。
というか、爆豪くん私服かっこいいな…。
いつもと見慣れない彼に、ちらっと横目に眺めてしまう。
わーーなんか緊張してきた、どうしよう、これだと本当にデートみたいになるよ…。
少し体が熱くなるのを感じてると、ふと爆豪くんがこっちを見てくる。
そのおかげで私はバチッと爆豪くんと目があってしまった。
「わっ。」
慌てて顔をそらすけど、今のはあからさますぎた。
それにも恥ずかしくなっていると、爆豪くんがふっと笑うのが聞こえる。
「見惚れてんじゃねぇよ。」
「な…っ！」
ニヤッと笑う爆豪くん、不覚にもかっこいい。とても。
何も言い返せなく震える私を見て、爆豪くんはまた面白そうに笑う。
それを見てると私もなんだか楽しくて、笑顔になってしまった。
…よし、今日はとにかく楽しもう！
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おと。(プロフ) - チーさん» コメントありがとうございます！！更新遅れてすみません…！ぜひこれからも楽しんでいただからと嬉しいです！ (2023年1月27日 0時) (
レス) @page50 id: 4041acf31d (このIDを非表示/違反報告)
チー - このあとの続き気になります楽しみに待ってます(^ò▽ó^)♪ (2023年1月24日 22時) (レス) @page50 id: 0d525184d4 (このIDを非表示/違反報告)
ウェーイ - 楽しみに待ってます❗( ˶ˆ꒳ˆ˵ ) (2022年12月13日 7時) (レス) id: f97a453894 (このIDを非表示/違反報告)
おと。(プロフ) - ウェーイさん» こちらこそ返信遅くなってすみません！コメントありがとうございますーー！スマホ最高ですね✨続編までぜひお待ちください！笑 (2022年12月11日 11時) (レス) id: 4041acf31d (このIDを非表示/違反報告)
ウェーイ - すみません、idが違いますが、ウェーイです。iPadからスマホに機種を変えました。これからはコッチのidでコメントさせてもらいますね✨ (2022年12月6日 17時) (レス) id: f97a453894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おと。 | 作成日時：2022年10月13日 21時
