parallel world (ページ5)

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『も、申し訳ありま…っ、』

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焦っていると、可愛い見た目の割に大きな胸の中へと包み込まれていた。

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TH「そんなの、っ、違う、嘘だ…！！」

『テヒョン様、』

TH「っ、僕は、戦いなんかしたくないし、星を、ずっっと見ていたい！…っ、兄さんの方が剣術も勉学も、っ全部、上なのにどうしてっ、母さんが違うだけで…っ、！いつも、僕のせいで兄さんはぶたれるっ…なのに、＂大丈夫だ＂って！…いっそのこと、っ、憎くてたまらないって、言ってくれたら…」

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肩にぼたぼたと落ちてくるテヒョン様の涙

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『…正直に言わせてもらうと、恵まれた地位で生まれたテヒョン様がそのように泣いて悲しむのは私にとって信じられないです。』

TH「っ…？」

『実は私も、＂半分＂です。生まれてすぐに事情があって、師匠の元へ預けられたので家族の顔や声は何一つわからないのに、＂半分＂というだけで、今まで散々な目にあってきました。なので、何度も＂真骨＂で生まれたらどれだけ幸せなのかって思います。』

TH「ぁ、あ、…ごめん、っ、知らなくて、」

『テヒョン様。きっと、お兄さんは私と同じような思いをしてきたはずです。でも…どれだけぶたれても＂大丈夫＂だと言うのは、貴方が大事な家族で、貴方を守りたいと思っているからです』

TH「…守りたい、？」

『はい。私にとって守りたいと思う人は、今までずっと育ててくれた師匠で大事なたった1人の家族です。だから私は毎日師匠の力に少しでもなればと働きます。…テヒョン様も、たくさんの辛いことがあると思いますが…守りたいと思う大事な人の為に毎日を生きてください。』

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『これは半分だとか真骨だというのは関係なく、女の私がこうして生きているので、男の貴方なら泣かずに強く生きるべきです。…もしかして、まだまだ可愛い子供でいるつもりなのですか？』

TH「っ、…言っておくが、私は貴方より何年も早く生まれている」

『ん？私は生まれて22年経ちますよ？』

TH「わ、私は！…23年、経ったぞ」嘘

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目と鼻を真っ赤にしながら、＂本当だもん！＂と言っているテヒョン様に笑いながら仕立てを仕上げていった。

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