parallel world (ページ4)

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呼ばれたら必ず仙門に来る事をジディ様と約束し、(ほぼ脅し)その後もせっせと仕立てを済ませていくとようやく最後の花郎の番

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しかし、いくら待っても入ってくる様子はない。

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『間違えて師匠のとこに…っあ、』

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師匠の方に間違えていないか確認しに行こうと扉を開ければ、床に寝そべって寝ている1人の花郎

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『あのー？…テヒョン様？』

TH「っ、ん～…？」

『お待たせして申し訳ありません。順番となりましたので中へ…』

TH「うぅ…待って～、あともう少し…」

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そう言ってまた眠り始めてしまったテヒョン様。
仕方なく中で待っていると、しばらく経てばあくびをしながら入って来た。

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TH「お待たせ～、…ん、どうぞ！」

『あ、はい』

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手を広げて自然に脱がせるよう催促をするテヒョン様に＂子供っぽい…＂なんて思いながら肌着になるまで脱がしていくと、綺麗な鼻歌が頭上で聞こえてきた。

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TH「これね、お母さんがよく子守唄で小さい頃に歌ってくれたんだ～」

『…そうでしたか』

TH「と言っても、兄さんのお母さんだけどね！僕のお母さんはすぐいなくなっちゃったから」

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事前に花郎について師匠から詳しく聞かされていた時に、確かテヒョン様はお兄さんが＂半分＂だと聞いた覚えがある。

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この世界は貴族制度があり＂半分＂や＂賤民＂に厳しすぎるけど、それでも＂半分＂のお兄さんを慕っているテヒョン様は珍しい存在だ。

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チラッと顔を上にあげると、ニィッとぎこちなく笑うテヒョン様。

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『無理に笑わなくても良いと思いますよ』

TH「…え？」

『すみません、私には無理をなさっているように見えたので。』

TH「…だって、僕が笑わなくちゃ。みんなが暗くなるでしょう？」

『…私だったら、周りの為に自分の気持ちを押し殺すような事は絶対に出来ません。テヒョン様は強い方なんですね』

TH「…戦いはしたくないし、血なんか見るのでさえ嫌な僕が強い？」

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やってしまったと思った。

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声が震えていることに気づき恐る恐る顔を上げると静かに涙を流すテヒョン様。

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