parallel world (ページ13)

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『…っていう夢だったんだけどね！…ってテヒョン？聞いてた？』

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目の前でよく考え事をする時のくせ、顎に手を当て険しい表情でぼーっとしているテヒョンの顔を両手でムニッと挟むと突き出た可愛い唇に自分の唇を押し付ける。

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私とテヒョンは付き合って3年も経つけど今だにずっとラブラブな方だと思う。…現に今だって、キスや手を繋ぐスキンシップは当たり前だし倦怠期なんて訪れる気配すらない。

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きっと私達は＂運命の相手＂なんだろうな。

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「その夢、俺も見た。」

『え？』

「今日。俺が森に住んでるお婆ちゃんの家行った帰りに出会ったAを好きになって、一緒に暮らした夢。さっきAが話したことも全部俺も夢で見た…！」

『本当に…？』

「本当！！やっぱり俺達、運命の相手なんだよ！！」

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嬉しそうにニコニコと笑うテヒョンは苦しいくらいに抱きしめてくれて、私もお返しに強く抱きしめた。

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「きっと今日見た夢は、俺たちの前世の人達の話なんだよ！それからずっと俺達の前世の人達も出会い続けて、今俺達もまた出会ってる…！凄いなあ」

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ベッドに並んで寝っ転がり、私の目を見つめながら瞳をウルウルとさせるテヒョンは純粋ですごく可愛い。

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『…この前ね、友達に聞いたんだけど、駅前の小さなお店に当たるって有名な占い師さんがいるんだって。…私達の前世も占ってもらおうよ』

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2人の前世が＂彦星と織姫＂だったと分かるのは
ある日の放課後。

＊end.