女優と恋廉 (ページ6)

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♪ ページ6

明智side

明智「は、俺の？」

原田「そうだ、お前の"子供の父親"という特権を使うんだよ！」

そうか、俺はなんで考えなかったんだろう、

あの子の父親は俺だ、俺だって子供の成長をそばで感じたい

東京産婦人科にやってきた、

ついに、あいつに会える

inナースステーション

明智「あ、あの、」

ナース「どうしました？」

明智「麗美谷蘭に会いたいんですけど」

ナース「ごめんなさい、その方は全面会拒否となっておりますので、致しかねます」

明智「俺、蘭のお腹の子の父親なんです、俺には何も言わずにいなくなって、やっと会えたと思ったら拒否られて、でも！俺だって子供の成長をそばで感じたいんです、お願いします、合わせてください」

ナース「ちょ、ちょっと待ってください、」

明智「はい、」

プルルプルル

ナース「はい、こちらナースステーションです、どうしました？わかりました、今ストレッチャー持っていきます、」

ナース「ごめんなさい、少しここで待っていただけますか？」

明智「大丈夫です、言ってください、」

ナース「ありがとうございます、手が空いてるナース、ストレッチャー415号室の麗美谷さんとこ持ってって！」

ナース「「はい！」」

麗美谷って…

「おぎゃあ、おぎゃあ、」

どこかから赤ちゃんの産声が聞こえてきた

もしかして…

ナース「お待たせしました、医師と相談した結果、不安もこれからでてきて、支え合う人が必要になるだろうからと許可をいただきました、」

明智「ありがとうございます」

ナース「そして、元気な女の子ですよ、おめでとうございます」

明智「え、グスッ、ありがとう、ございます、グスッ」

ナース「ではこちらです、」

原田「楽しみね、どんな子かしら」

俺より楽しんでんじゃん

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明智「で、今に至るってこと、」

『来なくていいのに』

そんなこと言うなよ…

明智「なぁ、蘭？」

『なに？』

明智「俺は一緒に育てたい」

『え、』

明智「確かに、俺たちは高校生だし、またまだ未熟だし、俺は頼りないし、お金もない、でも、俺は蘭と子育てがしたい、蘭と一緒にこの子の成長をそばで感じたい、だからもう、勝手にいなくなんな…」

俺は蘭の存在を確認するように、抱きしめた

『秀一…私でいいの、？』

明智「蘭がいい、蘭じゃなきゃいや、」

『ありがとう、よろしくね、』

明智「おう、こちらこそ、」

俺たちは目を見つめ合い、そっと唇を重ねた