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「甘い物とか…飲みますか？」
『…大丈夫です』
私の前にしゃがむ青山さんの視線から逃れるように目を逸らし、首を振る。
『…っ』
部屋の四方からこちらを見つめる視線に、自然に肩が震えた。
叔父さんの会社の人とは言え、知らない男の人ばっかりだ。
ちょっと、こわい…、かも、
私の様子に困ったような表情を浮かべる青山さんに申し訳ないと思いつつも、顔を上げることができず足元に視線を落としていると、
すぐ隣のソファに衝撃を感じ、
「おい！壱馬！」
青山さんの制止の声が聞こえた瞬間、
『っ、！』
腕を強く引かれた。
視界に白が広がり、シトラスの香りが鼻を掠める。
やだ、こわい
『っ、やっ、』
大きな手で頭を包まれるように撫でられ、体が震えた瞬間、
「大丈夫、」
優しい声が鼓膜を震わせ、心臓が跳ねる。
「…そんな警戒しないで下さい。俺らAさんには絶対何もしませんから。」
『…』
顔を上げると、穏やかに微笑む川村さんと目が合い優しい瞳に、緊張と警戒が、少し和らいだ。
「目閉じて、少し休んで下さい。」
落ち着いた声に誘われるように、視界が揺れる。
自然に落ちてきた瞼にゆっくり瞳をとじると、そのまま視界が暗くなった。
________________________
「…、…A、」
叔父さんの柔らかな声が脳内に響き、目を開ける。
『おじさん、』
「家に帰ろう」
ゆっくり体を起こすと、体にかけられていたブランケットが落ちる。
『、つかれた、』
「うん」
『こわ、かった』
「うん」
『おじさんと、おうち、かえりたい、』
「あぁ、一緒に帰ろう」
会社の人たちの姿は部屋にはなく、叔父さんに支えられるように扉が開け放れたままの部屋の入口へ向かう。
エレベーターからエントランスホールに降りると、自動ドアが開き、青山さんと川村さんが入ってきた。
「「お疲れ様です」」
頭を下げた青山さんと川村さんの視線が私に移る。
「Aさん、よく休めました？」
『大丈夫、です。あ、これ…ありがとうございました、』
部屋から持ってきてしまったブランケットを青山さんに渡す。
『あの、色々すみませんでした…お仕事のお邪魔してしまって、』
「Aさんが無事で何よりです！」
そう笑った青山さんにぎこちない笑みを返し、川村さんに視線を写す。
「ご自宅でゆっくり休んでください」
『ありがとう、ございました』
僅かに笑みを浮かべた川村さんに小さく頭を下げて、自動ドアをくぐった。
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やぁ(プロフ) - こんばんは。はじめまして！この作品が大好きで何度も読ませて頂いております。9のパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願い致します！ (4月8日 23時) (
レス) id: afb0f19d33 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - こんばんは🌃いつも楽しく見させて頂いています。９のパスワードを差し支えなければ教えて頂けないでしょうか? (1月3日 21時) (レス) id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - はじめまして。この作品が大好きで何回も読ませていただいております！もし、差し支えなければ9のパスワード教えていただかないでしょうか？ (12月16日 16時) (レス) id: 8ef99b4bc6 (このIDを非表示/違反報告)
博子(プロフ) - 続きが読みたいので、パスワードを是非教えて下さい！ (9月17日 7時) (レス) id: dc8dec8862 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 初めまして。最近この作品と出会って一気に読ませていただきました。続きはもう読めないのでしょうか？ (7月14日 10時) (レス) id: 222fa2acf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jiu.
| 作成日時：2019年6月2日 20時
