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都合のいいように出来ているらしい ページ50

「で、俺と臣は運命の再開を果たして、今に至るって訳!」

どう?と私の顔を覗き込んだ隆二くんが、ギョッした顔をした

『っ、…』

臣「…何で泣いてんの」

何本目かの煙草を吸い終わった広臣くんが、無表情に僅かな疑問を含めながら私を見つめる。

『だってっ、なんか、2人、凄いなあって、思ったら、涙出てきてっ、』

臣「泣くな」

うざい、とでも言うように吐き捨てた広臣くんが私に向かって投げてきたものを慌ててキャッチする

『広臣く、これぇ…お皿拭いた布巾…、』

隆「ほら、A、ティッシュ、」

やれやれと言ったように溜息を吐いた隆二くんが、食卓の上のティッシュボックスを私に差し出した

隆「ごめんね、つまんなかったっしょ」

苦笑する隆二くんにブンブンと顔を降ると、少し困惑したような表情の隆二くんと目が合った

『隆二くん、大変だった、っ、私何も知らなかった、隆二くん、死にたいくらい、辛いこと沢山あったのに、笑って、たから、全然、知らなくて、』

鼻をかみながらそう嗚咽すると、台所を沈黙が訪れた

隆「…馬鹿だな、A」

柔らかな隆二くんの声に顔をあげると、優しい瞳と目が合った

隆「Aが泣かなくていいんだよ、」

そう言って穏やかに笑う隆二くんの顔が、ぼんやり滲む

『でもっ、』

言葉を零した私の目元を隆二くんは静かにティッシュで拭ってくれた

『……って、思う?』

隆「ん?」

『今でも死にたいって、思う?』

私の言葉に、隆二くんは一瞬驚いたように目を大きくして、

隆「もう、思わねぇよ」

柔らかく微笑んだ

『ほんと、っ、に?』

隆「うん」

『もう、思わない?、思ったこと、ないっ、?』

隆「うん」

だって、

換気扇に飲まれるくらい小さな音で隆二くんが呟いた言葉に、

広臣くんが、静かに笑った









俺には、皆も、Aも

臣も、いるから。

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happytaimama(プロフ) - 今晩は。こちらの作品何度も読み返して読ませてもらっています。続きを読みたいので、パスワードを教えていただけますか?宜しくお願いします。 (2月16日 18時) (レス) id: 4f1df4c5a4 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 感動しました。 (2020年12月16日 14時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
梨紗(プロフ) - もう更新はないのでしょうか……? (2019年1月25日 23時) (レス) id: 5703e26db8 (このIDを非表示/違反報告)
м i i(プロフ) - 続き楽しみにしています!! (2018年12月28日 1時) (レス) id: 223aa4411e (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 待ってますすすすby mj (2018年12月24日 18時) (レス) id: 866e6acc2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jiu. | 作成日時:2017年11月22日 11時

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