▽ ページ48
『ねー紗羽ちゃん』
駅のロータリーを歩きながら、隣の紗羽ちゃんを見る。
「なぁに？」
『凄い今更なんだけどさ･･･紗羽って、呼んでもいい？』
私の発言に、ぽかんと私をみたあと、可笑しそうにクスクスと笑う紗羽ちゃん。
「いいよ、紗羽って呼んで？紗羽も、Aって呼んでいいかな？」
少し不安そうに眉をよせ、私を見つめる紗羽ちゃ･･･紗羽。
『もちろんいいよ！呼んで呼んで！』
「ありがとう、Aちゃ、あっ･･･まだやっぱ慣れないや･･･」
困ったように笑う紗羽を見て、私も笑う
『じゃあ、私の名前連呼して帰ってよ(笑)』
「それだいぶ怖い人だよ(笑)」
今度は面白そうに笑う紗羽。
今気がついたけど、悲しんだり、不安がったり、楽しんだり、不思議がったり。彼女の笑顔は生きている。
「そろそろ、行かないと･･･」
時計を見下ろし、寂しそうに呟く紗羽と改札に向かう。
『駅ついたら、連絡して！』
「ここから二駅だよ(笑)」
『じゃあ･･･バス乗ったら電話して！』
「バスの中通話禁止だって(笑)」
『じゃあ･･･お家ついたら！』
「うん、連絡するね？(笑)」
『･･･じゃあ、またね？』
「うん、･･･また。」
改札を抜け振り向く紗羽
『紗羽、またね』
「うん！Aも、気をつけて帰ってね」
『･･･』
ふいに呼ばれた名前に、驚いてると、少し照れくさそうに笑った後、ホームへと走る紗羽
エスカレーターを降り、姿が見えなくなる最後、振り向いて手を振る紗羽の清々しい笑顔に、大きく手を振り返した。
改札に向かうサラリーマンの波と逆に正面口に向かう。
駅向かいのビルの電光掲示板の時計が9:25分をしめしていた。
車とバスとタクシーの行き交う騒々しい駅前を見て思いっきり深呼吸をした。
『いい朝だぁ…』
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m'J - この小説超大好きでお気に入りです！なのでこれからも更新楽しみしてます！応援してます！ (2016年2月18日 6時) (
レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 私も更新待ってました！この小説大好きです(*^^*)これからも読ませていただきます！頑張ってください、応援してます！ (2016年2月17日 23時) (レス) id: 3f2a7317dc (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - あたしも更新待ってました!!これからも楽しみにしてます(´▽｀*)頑張ってくださいねヽ(*´∀｀)ノ (2016年2月17日 15時) (レス) id: e7a8b66f3c (このIDを非表示/違反報告)
m'J - 更新待ってました！やっぱりこの小説は面白くてワクワクします！これからも楽しみにしています！！！ (2016年2月17日 5時) (レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
彩香 - この小説に一目惚れしました！(>_<) 更新頑張ってください (2016年2月16日 6時) (レス) id: b12c1cc740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jiu.
| 作成日時：2016年1月26日 20時
