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涙と本音 ページ39

台所の扉の横で夜食を食べているまぐろの横に、しゃがみこむ。

『ねぇ、まぐろ?なんで相原さんはあんなことしたのかな?・・・辛いのかな、寂しいのかな・・・』

まぐろを膝に置いてぎゅっと抱きしめると、ニャアと小さく鳴いた

晩御飯の前に、敬浩くんが閉めた障子の向こうでつぶやいた言葉

「ただ金が欲しいんだよ、それだけ」

相原さんはお金が欲しいだけのなのかな?

相原さんは、自分の欲しいものを手に入れるためだけに、知らない人とそうゆうことできちゃうのかな?

『ねぇ、まぐろ?そうなの?』

わからない、わからないよ。

私は、違うと思うんだ。

紗羽ちゃんは、そんな子じゃ、ないと思う。

確かに、お金は欲しかったかもしれない。でも、それだけじゃないと思う。

「Aは、優しいねぇ」

遠くを見つめ、ふわりと白い煙を吐きながらつぶやいた敬浩くん

そんな世界があるなんて。ドロドロした思いや感情が渦巻く世界なんて。知らないよ。

『まぐろぉ・・・』

力のままにぎゅっと抱きしめると、苦しいと爪を立て膝から逃げるまぐろ

『・・・ごめんね』

いきり立つまぐろの背中を撫でながら呟くと、ガラリと台所の扉が開いた

「相原紗羽、帰るって」

『えっ』

振り向くと戸口にケンチくんの姿。

「どうした?」

『駄目駄目駄目!』

「何が?」

床に転がるまぐろを抱き上げ、眉を潜めるケンチくんの横を足早に通り過ぎる。






私は彼女の友達なんだから。

▽→←▽



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m'J - この小説超大好きでお気に入りです!なのでこれからも更新楽しみしてます!応援してます! (2016年2月18日 6時) (レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 私も更新待ってました!この小説大好きです(*^^*)これからも読ませていただきます!頑張ってください、応援してます! (2016年2月17日 23時) (レス) id: 3f2a7317dc (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - あたしも更新待ってました!!これからも楽しみにしてます(´▽`*)頑張ってくださいねヽ(*´∀`)ノ (2016年2月17日 15時) (レス) id: e7a8b66f3c (このIDを非表示/違反報告)
m'J - 更新待ってました!やっぱりこの小説は面白くてワクワクします!これからも楽しみにしています!!! (2016年2月17日 5時) (レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
彩香 - この小説に一目惚れしました!(>_<) 更新頑張ってください (2016年2月16日 6時) (レス) id: b12c1cc740 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jiu. | 作成日時:2016年1月26日 20時

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