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『・・・っ、』
「気取ってるっていうか、いつもどこか一歩引いて見てるところあってさ。その態度が大人ぶってて逆にうざいなぁって。」
『そんなこと思って...「ないよねぇ〜?紗羽、やっとわかったよ、佐伯さんのこと!友達からも、先生からも、評価されまくってる自分が、実はこんなお家に住んでるのに、調子乗ってみんなの中心になんて立てないもんねぇ?バレたらって考えるとさ!調べられて、たくさん同級生きて、有名人のおうちみたいになっちゃったら、近所の人にもいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないし!」
・・・っ、』
「ねぇ、みんながこのこと知ったら、なんて思うかな?あの優等生で優しくて器量がいい完璧な佐伯さんはー・・・実は!・・・アハッ、絶対びっくりしちゃうよねぇ?でもすぐ信じちゃうと思うよ?・・・あ!大学のホームページの掲示板って、学生以外も結構みんな見てるんだよねー、学生ボランティア募集とか、そこでよく呼びかけられてるから。・・・伊杏ちゃんと優芽ちゃん、お家のこと知ってるんだっけ?受け入れてくれたんだ?3人って、大学入った時からずーっと仲良しだもんね!・・・でもさ、」
「みんなから怖いって思われてる人と、一緒にいようって思うかなぁ?そこまで、あんたの存在価値って大きいのかなぁ?」
『・・・』
大学と、この街のみんなに、教えちゃおうかな、あんたの家のこと。
そういって綺麗に笑う相原さんの言葉に、優芽と伊杏の笑顔が頭に浮かび、表情が歪む。
そんな私を、楽しそうに見ている相原さん。
「君さー・・・えっと・・・相原紗羽ちゃん!」
沈黙の中、響いた声。
相変わらず、大広間から視線を向けている皆。その中で、こちらを頬杖をつきながら見つめる敬浩くん。
「・・・」
振り向いた相原さんを見つめてにっこり笑い、
「 消されたいの? 」
拭い去るように無表情に変わる
『・・・っ、』
彼女は怒りを買ってしまったようだ。
この家の、住人の。
そして
この組織の、組員の。
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m'J - この小説超大好きでお気に入りです!なのでこれからも更新楽しみしてます!応援してます! (2016年2月18日 6時) (レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 私も更新待ってました!この小説大好きです(*^^*)これからも読ませていただきます!頑張ってください、応援してます! (2016年2月17日 23時) (レス) id: 3f2a7317dc (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - あたしも更新待ってました!!これからも楽しみにしてます(´▽`*)頑張ってくださいねヽ(*´∀`)ノ (2016年2月17日 15時) (レス) id: e7a8b66f3c (このIDを非表示/違反報告)
m'J - 更新待ってました!やっぱりこの小説は面白くてワクワクします!これからも楽しみにしています!!! (2016年2月17日 5時) (レス) id: 67caf3c985 (このIDを非表示/違反報告)
彩香 - この小説に一目惚れしました!(>_<) 更新頑張ってください (2016年2月16日 6時) (レス) id: b12c1cc740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:jiu. | 作成日時:2016年1月26日 20時