冷たい…18 ページ18
﹣
「れん、ご飯作ったから食べて」
「……、まだいたの、」
「いいでしょ。食べれる？」
お粥を作って、ソファの前のテーブルに置けばれんはだるそうに上半身を起こしてスプーンを手に取った。
ふぅ、と息を吹きかけて口に入れた小さな1口。
その一口だけでも疲れたように、背もたれにだらんと寄りかかったれんの表情を見つめて、私はテレビを勝手につけた。
「…あ、れん」
「…なに、って、」
テレビにはすこぶる元気そうなれんが写っていて、
私よりテレビから遠い位置のソファに座るれんは、そんな元気そうな自分自身を羨ましそうに見つめる。
…辛いんだよね。
「大丈夫？」と首を傾げても、れんはふるふると首を振って目を閉じる。
一口しか食べてないお粥を放って、ソファに横になったれん。
…なんだ、作った意味ないじゃん。なんて思いつつも、乱れたタオルケットをれんにかけ直すため、立ち上がった。
「…れん、食欲なかったんだね。ごめん、」
「…」
「ちょ、大丈夫？」
急に上半身を起こしたれんの背中をさすれば、れんの顔はどんどん私に近づいてきて。
これから先のれんの行動を予測した私は目を閉じようとしたけど、
「っ、…！」
それよりも先に、れんの行動は早かった。
まだ誰にも触れられたことの無い私の唇に、熱くて柔らかいれんの唇が優しく触れて、呆然と目を開けたままれんの後ろの棚を見つめていた私。
「…、」
「ちょっと、大丈夫っ？」
はぁ、と息を吐いて、れんは私と目を合わせる。
「…お粥、おいしかった、」
少し微笑んだれんは目を細めて、私の肩からするすると手を離して、そのままソファへと倒れていった。
私のファーストキスを奪った彼は、少し苦しそうに、ソファの中で目を閉じてる。
「なんで、れんなのよ…」
私の心は、モヤモヤしていて、でもドキドキしていて。
色んな感情が混ざった。
でも私は多分、
れんに、ときめいているんだろう。
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ふぃーる(プロフ) - ましゅまろ。さん» ありがとうございます！冷たい目黒さん最高でしたか！続編頑張って書きますー！ (2021年1月16日 18時) (
レス) id: c92ee0090a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ。(プロフ) - 完結おめでとうございます！！冷たい目黒さん、w 最高でした！！ 続編楽しみにしてます！！ (2021年1月16日 15時) (レス) id: beff30bc3f (このIDを非表示/違反報告)
ふぃーる(プロフ) - 瑠乙さん» すみません！！Twitterは消してしまって、、、紛らわしいので表記も消させていただきます！わざわざすみません！m(_ _)m (2021年1月16日 0時) (レス) id: c92ee0090a (このIDを非表示/違反報告)
瑠乙(プロフ) - Twitterをフォローさせて頂きたいのですが、コピーして検索しても出てきませんでした（ ; ; ）私だけでしょうか、、？ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 40498c4f11 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃーる(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます！ゆっくりですが頑張っていきますね！ふさんもファイテン☆です！笑 (2020年11月29日 22時) (レス) id: c92ee0090a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃーる
| 作成日時：2020年10月18日 17時
