第11話 ･ ページ13
今日も今日とて、瀬古杜岳に行こうとしていた
だが、お母さんに呼び止められた
冷「待て、また、お山に行くつもりでしょ…！
たまにはクラスメイトと遊んでみたり…」
燈「友だちなんかいらない！世界が違う！
"Aがいればいいもん！"」
冷「燈矢、おまえ…
────────"本当にヒーローになりたいの？"
お母さんには…お父さんに縛られて苦しんでるように見える…
燈矢…世界は沢山あって選択肢は無数にあるの
お父さんだけじゃない、もっと外を見て…！
その中で本当になりたい自分をみつけてほし……」
お母さんが何を知ってんだよ!?
｢啓発本でも読んだのかよ…！？
おばあちゃん達が貧乏してたから お母さんを売ったんだろ
お母さんはそうするしかなかったんだろ」
冷「
燈「だから俺と、Aが生まれたんだろ…！？
お母さんも加担してんだよ」
冷「燈…矢…」
燈「…A行こう…」
『…うん』
この時の会話を見ることしか、私にはできなかった
お母さんが言いたいことだってわかる
だけど、私は燈矢にぃの意見に賛成だ
だって、お母さんが私たちを産まなかったら
────こんなにも辛くて悲しい現実にはならなかった
お母さんごめんなさい…こんな子でごめんなさい
━━━━━━━━━━━━━━━
その日、燈矢にぃの炎は
赤から蒼へ色が変わっていた
燈「そうか…身体機能のだもんな！
感情が昂りが火力に直結するんだ！
すごいぞ俺…これならお父さんもきっとびっくりしてくれるぞ！！
あぁ、でも…くっそ 昂ると、何だって涙が出ちゃうんだろう」
燈矢にぃが急に独り言を言い出したから
自分の個性訓練を中断し燈矢にぃの方を向いた
そこには赤から変化した蒼色の炎が高々しく燃えていた
燈「A！！！見て！！！やっとだよ…！やっと、この時が来たよ…！！！」
『…！燈矢にぃ…！！すごい！！やったね！やった！！
これでお父さんも絶対私たちのこと"見てくれるよ！"』
これは燈矢にぃが13才の時の冬の出来事である。
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真白 - いいね👍 すごく好き← 何様(( (2023年3月12日 1時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 面白くて好きです！！これからも応援してます！！ (2022年1月4日 13時) (レス) @page44 id: 5c640ffa0d (このIDを非表示/違反報告)
聖(プロフ) - 鷺依さん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいです！更新頑張らせて頂きますので引き続きよろしくお願いします！🙇♀️ (2021年11月14日 20時) (レス) id: e2ff673f60 (このIDを非表示/違反報告)
鷺依(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいています。続き楽しみにしています！ (2021年11月14日 18時) (レス) @page32 id: 14e878a42c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖 | 作成日時：2021年10月14日 0時
