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氷に囲まれて相対する2騎。
膠着状態かに思われたが、転機は一瞬であった。
｢な───────!!?何が起きた!!?速っ速──!!!
飯田 そんな超加速があるんなら予選で見せろよ───!!!｣
動体視力に優れ俯瞰で見ていたAも細かな一挙動までは分からないほどの速さ。
先頭の飯田が一気に距離を詰め轟が1000万のハチマキをかっさらっていった。
｢ライン際の攻防！その果てを制したのは…｣
会場が急展開に湧く。
｢逆転！！轟が1000万！！そして緑谷 急転直下の0ポイント───！！｣
緑谷チームは一瞬迷うも駆け出した。
時間はもうない。そのまま轟の騎馬へ突っ込んでいく。
腕を振りかぶる緑谷。迫力に気圧されて防ごうと轟も左手をあげる。
交錯する2騎の間に炎が揺らめいたのをAは捉えた。
緑谷の叫び声。騎馬が離れていく。
緑谷の手にはハチマキが握られていた。
｢一発逆転ッ……!?｣
Aはモニターへ振り向くがトップに輝くのは変わらず轟チームの文字。
(ハチマキ入れ替えられてたのか！！このままじゃ落ちるぞ緑谷！！！)
｢そろそろ時間だカウントいくぜ エビバディセイヘイ！ 10 9 8 7──｣
少しでも多くA組が残りますように…皆に注目が集まるようにと固唾を呑んで見守る。
｢3｣
｢2｣
｢1｣
｢TIMEUP！！！｣
｢早速上位4チーム見てみよか！
1位 轟チーム！
2位 爆豪チーム！｣
(爆豪入ってるじゃんおめでとう！！)
贔屓目のチームが入って思わず手を叩く。
｢3位 鉄て…アレェ!!?オイ！！心操チーム!!?いつの間に逆転してたんだよオイオイ！！｣
｢あと1チーム…緑谷は…？｣
残りの10秒と少しの間にポイントが取れていなければ枠には入れないだろう。
(緑谷たち頑張ってたし…どうかな…！？)
｢4位 緑谷チーム！｣
目から噴水のように涙を撒き散らして緑谷が崩れ落ちる。
｢以上4組が最終種目へ…進出だぁあああ！！！｣
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
