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モニターの場面が切り替わる。早くも第二関門を突破した轟とそれに続く爆豪が映し出された。少し遅れて飯田がロープをエンジンの個性で滑って進んでいった。
全く遅れをとらない轟の姿に会場がざわつく。
感心と畏怖の交じるなかでも一際大きな声が聞こえた。
｢あの子フレイムヒーロー『エンデヴァー』の息子さんだよ｣
｢ああー…道理で！オールマイトに次ぐトップ2の血か…！｣
｢早くもサイドキック争奪戦だなーー！｣
フレイムヒーローエンデヴァー。
Aはかろうじて名前を知っていた。事件解決数はオールマイトを抜いてNO.1というコピーと共に電車のつり革広告に載っていたが、轟とエンデヴァーが親子関係だとはわからなかった。親族の概念の無いAには縁遠い話であった。
(炎使ったところあんまり見てなかったしね)
｢そして早くも最終関門！！かくしてその実態は…｣
｢一面地雷原！！！怒りのアフガンだ！！！
地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ！
目と脚 酷使しろ！！｣
一抜けした轟が辿り着いたのは拓けた土のフィールド。マイク先生のいうように地雷が埋められているであろうところは丸く地雷の跡があり避けるのは容易いだろう。
が、
｢数多すぎ…先頭ほど早抜けは厳しいね…！！｣
威力は弱いとはいえ3回以上地雷を踏めば宝石の体が持たなかっただろうとAは想像して身震いする。
既に地雷が起爆した場所を踏めば楽に攻略ができるが予選通過順位が明らかにされていない以上守りに入るのは悪手である。
ピンクの砂塵をまき散らしながらどんどんと生徒が最終関門に突入する。先頭は轟、もうすぐ中間まで走り抜くというその時。
個性を使い轟の横から飛び出す爆豪。会場は歓声に満ちる。
｢ここで先頭が変わったー！喜べマスメディア！！お前ら好みの展開だぁぁ！！｣
｢後続もスパートかけてきた！｣
｢だが引っ張り合いながらも……先頭二人がリードかぁ!?｣
出口へ向けてフィールドは狭くなっていく。抜き合いつつスピードを上げる二人。後続は遥か遠くである。どちらが先に出るのかと観客席の興奮は最骨頂だ。
(もうここで後続の追い抜きは無理か…)
そこに一際大きい爆発が響く。
高く立ちのぼる粉塵。
その影から猛加速し落ちていく人影。
｢A組緑谷 爆風で猛追ーーー!?!?｣
この体育祭、一筋縄ではいかないらしい。
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
