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『雄英体育祭！！ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に1度の大バトル！ どうせてめーらアレだろこいつらだろ!!?敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！
ヒーロー科！！1年！！A組だろぉお!!?』
プレゼントマイク先生の強烈なアナウンスと共に入場する。予想よりも遥かに多い観客に広いスタジアム。思わず身が引き締まる。
｢めっちゃ持ち上げられてんな…なんか緊張すんな…！なァ爆豪｣
｢しねえよただただアガるわ｣
｢心臓強いね…俺出場しないのにドキドキしてるよー…心臓ないけど｣
｢てめぇをブチのめせねぇのが残念だわクソ石｣
(もはや苗字じゃんクソ石は)
スン…と表情を無にするが爆豪は一瞥すらしない。競技に出ないAに目もくれないのは爆豪らしくもある。
全員が整列すると朝礼台の上に乗ったミッドナイト先生がムチを片手に選手宣誓を指示する。
｢選手代表！！1-A爆豪勝己！｣
ポケットに手を突っ込んでだらりと歩く爆豪が入試1位通過というのには少し驚くが納得である。試験の内容も個性や爆豪の戦闘スタイルに合っていた。階段を登りマイクの前に立つ。
｢せんせー｣
｢俺が1位になる｣
｢絶対やると思った！！｣
沸き立つブーイングをさらに煽って壇上から降りる爆豪。真剣な顔してやらかす男である。
｢さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょういわゆる予選よ！毎年ここで多くの者が
｢コレ！！｣
モニターに映し出された文字は障害物競走。
開くゲートに集まる生徒達を横目に出口へはけた。
経営科や普通科、サポート科も予選には全員出るようで廊下を歩くのはAだけである。
ヒーロー科の観客席を目指し歩いていると横の通路から子供が飛び出してきた。
ぶつかる寸前のところで幼女の肩を受け止める。
大方観客として来たが迷って奥まで来てしまったのだろう。保護者が探しているかもしれない。
｢怪我ないかい？迷子かな、大人の人と一緒に来たんだよね…？｣
ふわふわとした少女趣味のドレスを纏ったその子がゆっくりと顔を上げる。
｢みつけた ワタシのプロトタイプ｣
もうその瞬間には幼女は消え去っていた。
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
