＃１６１ ページ21
何品もある御膳は、一品一品美しくかつ繊細だった。
味つけも優しくて、柔らかかった。
Aも自分のペースで、時に俺が手伝いながら食事を堪能した。
ただ…何品もある御膳は、Aには少し早すぎた模様。
料理も覚えられないし、場所も時計の位置で教えられないのだ。
まだまだ一緒に頑張る課題は多そうだった。
「失礼します、お口に合いましたでしょうか。」
デザートが運ばれてきて20分ほどたったころ、長野さんは優しい笑みを浮かべながら戸を開けた。
「すっごいおいしかったです、また来たいです。」
「そうですか…それは嬉しきお言葉、またのご来店お待ちしております。」
Aも大満足なようで長野さんに自ら返事をした。
・
会計を終え、残るはタクシーに乗ってAを送り届けること。
明日になればまた会えるのに…そんなこともわからくなったかのように寂しさはどっと押し寄せた。
Aは無言で俺の手をずっと握っている。
それは俺も同じだった。
俺も同じようにAの手を握り、黙ったままだった。
きっと口を開けば寂しい言葉ばかり言ってしまうから。
病院の前に着くと、連絡をしていたAの担当医と看護婦さん数人が出迎えてくれていた。
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Nas(プロフ) - 嵐loveさん» コメントありがとうございます！そのような甘いお言葉嬉しくて溶けそうです(´×ω×`)ずっと書きたかったお話を書きたいようにかけてとても嬉しかったです！これからもたくさんのお話を出していきますので、宜しく出来たらと思います(^-^) (2019年1月19日 21時) (
レス) id: 3fd1d0bc92 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。とても素敵なお話ですね！感動しました！本当の話を元にして書いたと聞きました(*_*)びっくりしたよ！だけど読んで良かったです。後お花の勉強にも為りました。色々な花言葉も知ることが出来ました。また読みに来ますね！ (2019年1月19日 19時) (レス) id: 3c6a0568cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nas | 作成日時：2018年5月26日 14時
