＃１６０ ページ20
「えっと…」
少し戸惑ったが、格好を見るとすぐにお店の方だとわかった。
予約時間と車の音を聞いて、出てきてくれたのだろう。
「翔さん…？」
「あぁ、A、何でもないよ。お店の人が出てきてくれたんだ。」
「そっか、びっくりした。」
俺が驚くもんだから、Aは不安になって俺の手を握っていた。
「驚かせてしまったなら申し訳ございません、『博』の店主、長野博と申します。」
車の音が聞こえまして…と少し恥ずかしそうに言う店主の長野さん。
すごく優しそうで、微笑んでいる表情がなんだか仏のようだ。
「本日はお二人のお口に合うお料理と時間を提供出来たらなと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。」
夕方になればまだ肌寒い季節、長野さんは笑顔で俺たちを誘導してくれた。
「何だか優しそうな人ね。」
「声も表情も、全部素敵だよ。」
「なんか想像できる。」
Aも喜んでくれてよかった。
店構えからして入りにくそうなこの店、長野さんが出てきてくれて内心助かったと思う。
最後の夜ではないけど、少しだけさみしくなるな。
でも、それ以上に幸せを感じたい。
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Nas(プロフ) - 嵐loveさん» コメントありがとうございます！そのような甘いお言葉嬉しくて溶けそうです(´×ω×`)ずっと書きたかったお話を書きたいようにかけてとても嬉しかったです！これからもたくさんのお話を出していきますので、宜しく出来たらと思います(^-^) (2019年1月19日 21時) (
レス) id: 3fd1d0bc92 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。とても素敵なお話ですね！感動しました！本当の話を元にして書いたと聞きました(*_*)びっくりしたよ！だけど読んで良かったです。後お花の勉強にも為りました。色々な花言葉も知ることが出来ました。また読みに来ますね！ (2019年1月19日 19時) (レス) id: 3c6a0568cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nas | 作成日時：2018年5月26日 14時
