＃１５９ ページ19
最後の時間は、個室と決めていた。
もちろん、二人で過ごしたいって思いもある。
でも一番は、Aが視線を感じずにリラックスした気持ちでいてくれることだった。
ご飯をこぼしたら？
不審な会話を聞かれたら？
心無い人の笑い声が聞こえたら…？
そんなこと、考えたくはないけど可能性として直面してしまう話だ。
「和食を選んでみたんだ。」
「いいね、和食。」
和食のフルコース、ちょっと奮発したけど…
Aとの思い出にお金なんて関係ない。
「個室だから、ゆっくり食べればいいから。」
まだ着いてもないのに俺は先走ってAの心配をする。
「ありがとう、翔さん。」
車いすに乗ったAが嬉しそうに俯いた。
・
タクシーで15分、少し隠れ家となっているお店、『
電話でAのことを話すと快く歓迎してくれた。
滞在時間も、長くかかっても構わないと。
「A、降りるよ。」
「ねぇねぇ、いい匂いがするね。」
「ほんと？」
「うん、なんか魚の香ばしい匂い。」
嗅覚にも敏感になったAに微笑み、俺は車いすの準備をした。
「あの、もしかして、櫻井様でしょうか。」
背後から声がし、お店から出てきた一人の男性に驚いた。
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Nas(プロフ) - 嵐loveさん» コメントありがとうございます！そのような甘いお言葉嬉しくて溶けそうです(´×ω×`)ずっと書きたかったお話を書きたいようにかけてとても嬉しかったです！これからもたくさんのお話を出していきますので、宜しく出来たらと思います(^-^) (2019年1月19日 21時) (
レス) id: 3fd1d0bc92 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。とても素敵なお話ですね！感動しました！本当の話を元にして書いたと聞きました(*_*)びっくりしたよ！だけど読んで良かったです。後お花の勉強にも為りました。色々な花言葉も知ることが出来ました。また読みに来ますね！ (2019年1月19日 19時) (レス) id: 3c6a0568cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nas | 作成日時：2018年5月26日 14時
