＃１５７ ページ17
Aと悩んだ末、音声ガイドが流れてくる機械を借りることにした。
その音声ガイドがどれくらいAを支えてくれるかわかんないけど…
きっとAを支えてくれるだろう。
会場内に入り、指定の席に着く。
音声ガイドの流れるイヤホンを耳につけ、Aはなんだかそわそわしていた。
「なんだか緊張してきた。」
「楽しみ？」
「楽しみだけど…宝塚だなんて、すごいねぇ…」
Aはしみじみと言う。
照明が消え、ゆっくりと幕が上がるころには、もうAの心はここにはいなかった。
・
公演が終わり、すぐさま観客がどっと流れるように出口へと向かう。
安全を第一に、人が少なくなってから出ることした。
「A、どうだった？」
音声ガイドもあるし、俺が話して他の人に迷惑をかけるのもあれだからと公演中にAに声をかけるのはやめていたけど…
「あのね、すっごいよかった、目が見えなくてもわかるの、本当によかった。」
Aはものすごく感心したかのように言った。
「じゃあ…楽しめた？」
「うん、すごい楽しめた、また来たい。」
Aが笑顔でそう言うから、本当にうれしかった。
来てよかった、宝塚を選んでよかった。
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Nas(プロフ) - 嵐loveさん» コメントありがとうございます！そのような甘いお言葉嬉しくて溶けそうです(´×ω×`)ずっと書きたかったお話を書きたいようにかけてとても嬉しかったです！これからもたくさんのお話を出していきますので、宜しく出来たらと思います(^-^) (2019年1月19日 21時) (
レス) id: 3fd1d0bc92 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。とても素敵なお話ですね！感動しました！本当の話を元にして書いたと聞きました(*_*)びっくりしたよ！だけど読んで良かったです。後お花の勉強にも為りました。色々な花言葉も知ることが出来ました。また読みに来ますね！ (2019年1月19日 19時) (レス) id: 3c6a0568cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nas | 作成日時：2018年5月26日 14時
