＃１５６ ページ16
「A…、随分軽やかに歩くようになったね。」
「あー、そうかも、目が見えない状態で歩くことにも慣れてきたんだ。」
「そっか、よかった。」
俺の腕にAは自分の腕を絡ませ、俺は片方の手で車いすをもつ。
はたから見たらぴったりとくっついているバカップルにも見えかねない…
・
ゆっくりとゆっくりと、下まで降りて待っていたタクシーに乗ることができた。
Aは自分の足でこれだけ歩いたことを嬉しそうにしていた。
「宝塚、楽しみ。」
「そんなに楽しみにしてくれてるなんて、取ったかいあったよ。」
並木道をずっとずっと走るタクシーに揺られ、俺たちは劇場近くの道路で特別に降ろさせてもらった。
車いすを広げ、Aは渋々だけど乗ることができた。
きっとゆくゆくは…Aが杖一本で1人で街中を歩けるようにならないといけないんだろうな。
出来るようになるはず、だけど俺が一人心配なのだ。
Aを乗せた車いすを押し、大きな会場へと入る。
ゆったりとした優雅は時間が流れる劇場に俺もAも心が洗浄された。
「音声ガイド、どうしようか。」
俺がそう問いかけるとAは少し悩んでいた。
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Nas(プロフ) - 嵐loveさん» コメントありがとうございます！そのような甘いお言葉嬉しくて溶けそうです(´×ω×`)ずっと書きたかったお話を書きたいようにかけてとても嬉しかったです！これからもたくさんのお話を出していきますので、宜しく出来たらと思います(^-^) (2019年1月19日 21時) (
レス) id: 3fd1d0bc92 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。とても素敵なお話ですね！感動しました！本当の話を元にして書いたと聞きました(*_*)びっくりしたよ！だけど読んで良かったです。後お花の勉強にも為りました。色々な花言葉も知ることが出来ました。また読みに来ますね！ (2019年1月19日 19時) (レス) id: 3c6a0568cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nas | 作成日時：2018年5月26日 14時
