テンダーサイン７’ 【N.K】 (ページ32)

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３４２．散々だけど。ページ32

ひょろひょろだけどそんなに体調を崩すことがない和也くん、本人曰く今年は珍しく熱中症になったけど熱とかそういうのは何年も無縁と言っていた。

そんな和也くんが体調を崩す。

もうなんだか心がギュッと苦しくなって、どんな気持ちなのか表せなかった。

「あいつね、ほんと呆れるほど青鹿さんの話をするんです」
「私の話…」
「僕も青鹿さんのこと、よく知ってるくらいです。」

相葉さんにそう言われてちょっと顔が熱くなった。

テンチョーから散々和也くんの話を話せと言われるように、和也くんは相葉さんにたくさん私の話をしていた。

そんなの、一言で幸せなんて言えない。

言いたくない。

「青鹿さんも気づいてますよね、あいつが青鹿さんのことをどれほど好きか。」

今まで恥ずかしくてそのことに関しては目を背けてきた。

和也くんが私のことを好きでいてくれているのは痛いほどわかるし、自信もって彼は私のことを好きでいてくれているって言える。

いつ何時も私のことを1番に考えてくれて、様々な愛情表現をしてくれている。

「青鹿さんも…あいつのこと、言い表せないほど好きですよね」

そんなこと、相葉さんに言われなくてもずっと前からわかっていることだった。