セールの売れ残り。 (ページ20)

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なんとなく（青）w ページ20

『A～こっちおいでや』

「まだ洗い終わってないー」

『そんなんええやんかあ』

「もう」

まだ洗ってるって言うのに後ろから抱きついてくるから泡飛んじゃったじゃない。

『あと何分ー？』

「これでおしまい」

『はよいこ』

手も拭かせてもらえないままソファへダイブ。

「なんでそんなにソファ行きたかったの？」

『今日仕事疲れてんもん』

「お疲れ様」

同棲を初めて半年になる。

流星の仕事は普通とは少し違うから

デートもろくに出来なくて

会う時間を少しでも長くしたいと彼からの提案。

「流星、今幸せ？」

『めっちゃじゃ足りひんくらい幸せやで』

「んふふ笑私も。」

こうやってギューして触れ合うだけのキスをするのが私の他にない幸せで。

ご飯を食べてお風呂に入る前のこの時間が

なんとなく好きで

『今日さ、濵ちゃんが急にな？』

嬉しそうにメンバーの話をする流星の横顔を

マグカップ片手に見るのが好きで

私の今日のどうでもいい話を聞いてくれる

流星の目が好きで

こんなに幸せで今後一切いい事起きなくなるんじゃないかってくらい。

「そろそろお風呂入ろっか」

『一緒に入ろ』

「やだ。」

『なんでーや笑』

こんな会話も、なんとなくすき。