花道だけを歩こう

1話 ページ3

ふぅ、いよいよかぁ…！


ヘアメイクさんによる仕上げが終わり、呼ばれるまでお待ちください、と控え室で順番を待つ


あー、緊張してきた、


心臓がバクバクだよ、、


こういうとき同じ事務所の子が他にいたら安心出来るんだろうな


しかも大手だからプレッシャーが、。



にしても、呼ばれるの遅くない、？？

最後の方とか、？


嫌な予感がしながらもひたすら呼ばれるのを待った


＊

ウソクサイド


「いよいよ最後の一人か…」

誰かがぼそっと呟く



「最後は大手だろうな」

「SMもYGも出たし、、ほかの大手といったらJYPしか思いつかない」


ジニョクと話しながらモニターにロゴが出るのを待つ


出てきたロゴは


「JYPだ」

ごくりと唾を飲んだ


「嘘…」

「最後の最後でか」

「男かな？女かな？」


ざわめくスタジオ内



そう、今回は男女混合オーディション

性別は関係ない



「随分勿体ぶるな」


「あぁ、早くしてくれ」


すらっとした足が見え、皆がはっと息を飲み、唾を飲んだ



「アニョハセヨ〜！」


出てきたのは小柄で白い肌に艶のある黒髪ロング、赤リップが印象的な女の子だった


かわいい…


「キヨウォ…」

「チンチャキヨウォ」

「白雪姫みたいだ」



聞こえてくるのはどれも褒め言葉


「JYP顔だなあれは」

「でも身長小さいよね」

「A、、日本人…？」


名前を見ると3文字で聞きなれない名前

マヒロやカナといった他の日本人練習生に似たような名前だから恐らくそうだろう


深く綺麗なお辞儀から顔を上げ、一瞬上を見上げたあと、せかせかとあっという間に残りの83位の席に座った

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