24日目 ページ24
それから宏太は積極的に話しかけてくれる
どこに行くのもご飯も寝るのも
全部声をかけてくれる
宏太｢Aみて！これ！新しく作ったセンサー｣
｢何に使うの？｣
宏太｢俺たちの縄張りに俺たち以外のやつが入ったらこの機会が鳴ってカメラが作動する｣
｢うん？｣
宏太｢で、カメラで見ても怪しいやつだったら俺と慧以外のやつが2人くらい出動｣
｢すごい！なんか組織みたい笑｣
宏太｢まだ何回かテストしなきゃだけどね｣
私は宏太の部屋に何もしない時は入り浸っている
宏太は頭ポンポンするくらいのスキンシップでそれ以上はしてこない
最近一緒に寝たりとかもしてるけど引っ付いて寝たりとかも無い
お互い寝相もいいから起きても最後に見た景色と何も変わらない
それが1週間くらい続いた
雄也｢なぁ、まだやってねえの？｣
｢え、あーーうん｣
雄也｢宏太案外奥手なんだな｣
｢私がそんなに近づかないからかな？｣
雄也｢そういう雰囲気にもなんないの？｣
｢うん｣
雄也｢同じベッドに寝て？｣
｢うん｣
雄也｢え、いくつの恋愛だよ｣
｢し、知らないし｣
私は今日宏太がいないから暇そうにしていた雄也の元に来ている
雄也｢俺なら今からでもいけるけど｣
そう言ってどんどん距離が近づく
｢へ、あ、ちょ｣
雄也｢それだ、お前近づくとその顔ダメだぞ｣
｢ど、どういうこと｣
雄也｢口ではああ言っといていざとなると怯える｣
怯える、、
雄也｢そんなんだとあの優しい宏太はなかなか手出せないだろうな｣
｢そっか、私ちゃんと考えて覚悟しなきゃだね｣
雄也｢そうだぞ、俺達のこと救いたいなら尚更な｣
｢わかった、ありがとう｣
雄也｢じゃ、そんなお前にプレゼント｣
｢え？｣
雄也｢お風呂上がりこれ着てけ、俺なら狼になる｣
｢物理的に？｣
雄也｢アホ｣
そう言って持っていた紙袋を投げつけられた
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作者名：Ne | 作成日時：2023年9月15日 1時
