獣と薔薇 (ページ3)

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3日目ページ3

男｢今すぐ出ていけ！お前は用無しだ｣

女｢顔も見たくない、二度とこの街に現れないで｣

私は今までこのお屋敷に仕えていた侍女

この2人の娘に仕えていたが大事なお見合いの日

お見合い中にまさかのお相手様から告白された

丁重にお断りはしたが、主様に知られてしまいこの流れになった

なんでいつもこうなるんだ、どこに行ってもこの結果、追い出される

私はまた遠く離れた大きな街まで移動しようと荷物をまとめて出発した

3日ほど経った頃すごく大雨だった

だけどあと2日で次の街につかなければ、お金も危うい

雨で足止めされては困る

｢よし行こう、おばさんありがとうございました！｣

宿屋女｢あらもう行くのかい、雨もこれから強くなりそうだし気をつけるんだよ、この傘持っていきな｣

｢ありがとう助かります｣

私は10歳までおばあちゃんと暮らしていた

おばあちゃんは亡くなりそこから色んなお屋敷に行っては侍女として働いていた

いつも同じ結果になり追い出される

好きでこうなりたいわけじゃないのに

でもどうしてお屋敷にこだわるのかって言うとおばあちゃんから小さい頃聞かされた伝説のお話

どうやら私は薔薇の子という運命である8つ子を助けないといけないらしい

その情報集めをするのにその街で1番大きなお屋敷に仕えて転々としていた

だがどこにもそんな話は転がっていない、ましてや8つ子がいるお屋敷なんて見つからない

私は日に日に腰にある薔薇のようなアザが見にくくなっていった

小さい頃はあんなに嬉しかったのに

今ではコンプレックスにもなっている