第五人格、バトルロワイヤル！ (ページ8)

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A視点

「ええ！そんな事があったの！？大変そうなの……」

「でも、スリルがあって面白そうだわ。次から参加しようかしら。」

「ホント！？ウィラ。じゃあ、僕とAがしっかりサポートしてあげるね！」

「あー、そこで私混ぜてくるのね。」

第35回(適当)エウリュディケ荘園女子会は、今回、私とトレイシーが参加したDBRの話で持ち切りだった。

「ほんまかぁ。それにハンターが参加出来ひんのがとっても悲しいわぁ。」

「そうね、ミチコ。私もAと一緒に戦場を駆けてみたかったわ……」

このゲームはハンターは参加出来ないらしく、話を聞いていた美智子やマリー、ヴィオレッタ、最近来たハンターのアンは残念そうに苦笑していた。

「そりゃあそうでしょう。ハンターさんが参加したら走る速さや体格差で瞬殺だもの。武器の扱いだって、私たちよりずっと慣れているでしょうに。」

まあ、エミリーの言う通りである。
ハンター達がここで参加したら私たちが相手にならないことは確かである。

「そうそう、聞いてよ皆！今回の試合ね〜、Aが物凄く活躍してたんだ！！録画一緒に見よ！」

ああ、やめてくれトレイシー。
そんなこと言って、私を目立たせないでくれ……

そんな願いは届かず、エマやマーサを筆頭にみんながテレビ画面に集まる。そんなみんなを眺めて私は、昔のことを思い出した。

私があんなに銃を上手く使えた理由。
私があんなに戦場で冷静に判断できた理由。
私があんなにその場で最適な作戦を建てられた理由。

……明白だ。私の過去にある。
私の見にくい過去がまさかこんな形で役に立つとは。まあ、こんなことが無ければ、今頃私はここにいなかったけど。

婚約者と結婚して、家庭を築いて、幸せに暮らせていたのかな……

「わあ！やっぱりAは凄いや！！」

トレイシーが目をキラキラさせ、興奮した様子で手を叩く。他のみんなも、口々に私を褒めてくれた。

そんな声に私は苦笑しながら、目の前で真剣に銃を構えている自分を見る。

あの時も、あんな顔してたのかな。