第五人格、バトルロワイヤル！ (ページ4)

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バトル1ｰ2 ページ4

トレイシー目線

急に変な吐き気がすると思ったら、すとんと、地に足が着いた音がした。
ここは……精神病院だ

ある程度覚えているステージで少しほっとした。

いつもゲームでつけている小型のチャット機器はけんざいで、イライやナワーブ、Aもチャットで自分の位置を教えていた。

僕は、ゲーム開始前、Aに言われたことを思い出す。

『トレイシー、ゲームが始まったら、私を探してくれる？トレイシーが心配だから、一緒にいましょう。』

Aは、勇敢だし頼れる。
Aは大好きな親友だし、約束は守らないとな。

そう思いAチャットの方へ歩き出すと、後ろから少しの風？が押し寄せてきた。誰かいる。

ぱっと、後ろを振り向くとそこに居たのは、幸運児のラックだった。彼は、僕に向かって、ナイフを振り上げていた。やばい！終わる！

僕は咄嗟に目を瞑った。
しかし、痛みはこない。僕は変に思い、ゆっくり目を開けると、ラックは顔に穴を開け、ゆっくりと、上から消えていった。

「おーい！トレイシー！！私だよ！」

院内の2回から僕の探していた声がする。
その方向をむくと、僕の方を見て手を振るAの姿があった。

Aの持ってきていたスナイパーライフルは、銃口から少量の煙を出している。

僕はまたしてもAに助けられた。

✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - -
A目線

一瞬だった。
トレイシーが狙われてるのを見つけてからの動きは早かった。あれは……ラックかな？

ラックがトレイシーに向かって、ナイフを振り上げた途端、私はライフルの引き金を引く。

ヘッドショットだった。
彼は、ナイフをコトンと落とすと消えていった。

トレイシーが驚いて院内を覗いていたので、私が手を振ると院内に入っていってくれた。

「A！すごいよ！さっそく、ラックをキルしたね！」

「うん。トレイシーが引き付けてくれたからだよ。ありがとう。」

私たちはハイタッチをすると、微笑んだ。

すると、腕に着けていた機器が振動する。
覗いてみると、幸運児の上のマークにバツ印がつき、私のマークの上には×１という数字が着いた。

「こうやってマークされて行くんだね……」

トレイシーとしばらく機器を見ていると、近くで銃声がした。何発も何発も。

「だれ！？」

トレイシーが病院の壁から顔を出す。
私も同じようにすると、銃をかまえている、イライの姿があった。