Now Loading 2-3 ページ12
視点無し
「白無常さん、来てくれてありがとうございます。」
「いいえ、DBRの話ばかり聞いているのも退屈でしたし。私たちは試合に出れませんからね。」
ここは、サバイバー館のとある空き部屋。
入ってきたのは白黒無常の白無常。
「実はね、無常さんに相談というか、教えておきたいことがあったんです。私の思い違いかもしれないから、あまり大勢には言いたくないんだ。」
「この話は内密に、ということですね。で？話の内容とは？」
「A･レバリーノさん。心理学者で頭脳明晰。身体能力は並程度だけど、動き方はものすごく考えられている。優しく穏やかな性格から、皆に人気。」
いきなりAのことについて語り出した話し相手を不審に思った白無常は、「嫉妬ですか？」と話の続きを催促した。
「まさか。むしろ逆だ。そんな彼女がもし……
銃を扱ったことがある、と聞いたらどうでしょう。」
「……なぜそう思ったのですか？」
白無常は内心驚いたが、顔に出さないように話を聞く。
「今回のDBRの試合。銃を構える動きやエイムが、素人のものでは無かったからですね。」
一方の彼女は、冷静に考えて話している。歳下だが、頭はキレる。白無常はそう思った。
「私はこの荘園の人達が大好きなんだ。だから、苦しい思いをさせたくないし、Aが抱えている過去をみんなで溶かしてあげたい。もしこの事がただの思い違いでないのなら、きっと彼女は普通の学者ではない。」
そういった彼女は真剣な顔を崩し、ニッコリと微笑んだ。
「話は以上です。ご清聴、ありがとうございました。」
彼女がそう言うが、驚きのあまりすぐに反応出来なかった白無常は、少し経ってから席を立った。
「いいえ……流石ですね。正義感は人一倍強いようだ。この荘園の方達の心を浄化できるといいですね。では、失礼しました。
空軍さん。」
「はい、また明日。」
Was I doing？ 1-1→←Now Loading 2-2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キャンディ子 | 作成日時：2020年4月7日 13時
