闇を照らす光のように【ars】Part3 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:2,305 hit

～８０～ページ18

んー

今、携帯でハチマキ交換をググっています

まーくんはもっと仲良くなれるって

だけどこれは片思いの人は恋が実る、両思いの人は永遠に一緒にいられる

どっちが本当？

普通に考えるとまーくんが私のこと好きなんてありえないから

前者なのかなって

和「…ん？…ハチマキ…交換？」

「…うわっ」

後ろから抱きしめるように覗き込んできた

とっさに隠すけど…うん。バレてるよね

和「ふーん…何してるのかなAちゃん？」

「…え、ググってる」

和「そりゃあ分かるよ！ハチマキ交換の方」

「え、や、ハチマキ交換って何なのかなーって」

和「誰とするの」

「まーくんがしよって…もっと仲良くなれるんだって」

和「はははっグーグルさんも仲良くなれるって言ってた？」

「…ううん」

和「じゃあ俺と交換しよっか」

「え？」

和「…好きだよA」

「…え？っと」

和「気づくの遅すぎ…俺の想い届いてなかったかな。俺の夢叶えてよ」

そう言って私を抱きしめる和くんの鼓動は早くて

私の鼓動もどんどん早くなって聞こえそうで聞こえそうで

なんて言ったらいいの…

和くんは唯一私の黒い闇を知ってる人で、

私は汚いひとだよ？

私は自分自身を傷つけたひとだよ？

私は…孤独だよ？

「……ごめん」

和くんの体をすり抜けて自分の部屋に行く

「っふ…うえっ…うぇっﾋｸｯ……」

世界中の女の子は告白されると嬉しいって思うはず

なのに…私は…ネガティブになっちゃって

こんな私を好きでいてくれて本当にいいのって