154.『…試し撃ちと…』(ちょっと改変 ページ7
Aside
パパパァンッ
『……ひぃでぇ…』
「まぁ、最初はそうだよ…」
訓練場にて、何発か試し打ちし絶望する。
命中率がめちゃくちゃ低い。的にすら当たらない。
『というか大丈夫?音ヤバいけど…』
発砲音が部屋の外に漏れないか心配。
「大丈夫。大丈夫!」
パァンッ
『わぁおど真ん中…』
ヴィオラが話しながら撃った球が的の真ん中に当たる。
うーん、銃がまともに使えるのはいつになるのやら…
「Aだってすぐまともに使えるようになるよ。」
『だといいけど…』
そう言ってから、銃を構え直す。
アドバイスを貰ってから撃つと今度はちゃんと的に当たった。
ま、隅っこだけど…
『ん"んん…せ、せいちょう、成長…』
自分に言い聞かせるように呟いていると
「…オジサン、死んじゃったまま…」
ボソッとヴィオラが呟いたのが聞こえた。
俺は黙って銃を持ち直していると、ヴィオラは少し黙った後、俺を置いて話し出す。
「オジサンと最後に話したの…喧嘩した時何だよね…多分」
『……?』
「なんで喧嘩したとか、喧嘩だったのかとか、色々曖昧ではあるんだけど…多分、地雷踏み抜いちゃったんだよね…」
『……はぁ』
ヴィオラの言葉に耳を傾けながら銃をまた的へ構える
「なんで生かされたんだ…って、あの人、ずっと自己嫌悪してたから…"生きて欲しかったんだよ。今のままじゃ死んだも同然だよ。死んだままで良いの?"って私、言って……でも、あの人にその言葉は爆弾で…」
そこまで言った時、俺は狙いが定まったので引き金を引く
パァンッ
と、大きな音が部屋へ響き、ヴィオラの話の続きが紡がれることは無かった
ヴィオラの話の意図はわからないし、ただ、誰かに話したかっただけだと俺は思う
だから、まともな返事をするつもりは無かった
『…別に、オッサンが死んでようが生きてようが、オッサンの仲間が死んだ事に変わりないし、オッサンが何を思おうが仲間の思いは仲間にしかわからねぇ。』
ただ思った事を口に出して、銃を構える
仲間と言えど、所詮他人。1から10全てを理解なぞできるわけがない。
現に、前世で一生かけても俺が全て理解出来た人間なんて居ない
……ライバルだと思ってたのに…なんて、何度思ったか…
また、逆も然り、俺と過ごした友人も俺を理解しきれた人はいない
『生者に死者の気持ちは一生わからないし、死者は生者に声をかけることは出来ねぇ。だから、生者が考えて気づくしかないんだよ。』
155.『…俺は死者で生者…ってことか…』(ちょっと改変→←153.『練習が…できる…!!』
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透 - うわこれ求めてたやつやん…… (2020年12月3日 1時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - めっちゃ好きです! (2020年11月29日 15時) (レス) id: 844f4b1a91 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き - 『シュティル』って名前で読んでたら「シュティル」がでてきたwww (2020年10月6日 3時) (レス) id: bd6f1862b8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - 咲さん» 返信遅刻でごめんなさい!コメントありがとうございます!!お待たせしました!!待っていて下さりありがとうございます!これからもゆっくりとですが完結目指して頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - トゥルピカさん» 返信遅刻でごめんなさい!お待たせしました!待っていて下さりありがとうございます!!お察しの通り亀更新ですが頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2020年5月16日 11時