転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

197.『Q.なんで？なんで？なんで？』 ページ50

Aside

｢本当に、食べれないのか？｣

ドンに聞かれて、俺はバツの悪そうに、コク、と頷く。

｢…そっ、か｣

｢…なら、片付けちゃうわね｣

心配と戸惑いが混じった2人の声と共に、朝食と簡易テーブルが片付けられていく。

『……ごめん…』

何度目かわからない謝罪を口にすると、2人は、いいよ、と、許してくれた。

心配かけてばかりで、迷惑かけてばかりで、申し訳なくて泣きそうだった。
いつも無茶して、迷惑かけて、足引っ張って……

…なんで食べれなくなったっけ…？
……確か、ノーマンの出荷の時…に……

""「そっか……それじゃ、後は頼んだよ？」""

瞬間、ノーマンとの最後の会話が脳裏を過ぎる。

『っは…！はぁ、はっ…』

息が荒くなり、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
肺が、喉が、長距離走をしている時のように痛く悶えるようにベッドのシーツを握る

…………俺ならもっと、変えられなかった…？

なんで、なにもしなかった？
なんで、あんなに辛そうだったのにノーマンを出荷させた？
なんで、干渉しなかった？
なんで、もっと勉強しなかった？
なんで、こんなに迷惑かけた？
なんで、なんで、なんで、なんで……


………あれ……俺…なんで、ここにいるんだっけ…？

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