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193.『あ…オジサン…名前…』 ページ46

Aside

『…んん』

パチリ、と目が覚めるとシェルターの天井が見えた。
……当たり前だ、シェルターで倒れたし…

「あ…起きたか?」

目が覚めた時、ちょうどオジサンが傍に居て、声をかけかれる

『…うん…っけほ』

返事をしながら重たい体を起こし、壁に背を預ける。
ちら、と横を見ると他の重傷者がベッドに寝かされている。

まだ、ぼーっとする。体感38.8、位な気がする。
……そこそこ普通の熱…

『俺どれくらい、寝てた?』

「ちょうど1時間だな、とりあえず、包帯変えるぞ」

俺の質問に答えつつ、新しい包帯とガーゼをベッド近くの椅子に置くオジサン。
ちょいちょい、と手招きされたため少しだけ体を前に動かし、後ろに空間をつくる。

ようは1番デカい傷の包帯から変えようってこと…

しかも近くに着替えと濡れタオルがある為、着替えるんだなとも察する。
大人しくしていると、オジサンは手際よくシャツを脱がせて包帯を外していく。

『他の皆は…?というかエマは?』

「他は今、風呂か飯。治療は全員終わってる。エマも生きてるよ」

『…そっか、よかった』

そんな会話の後、顔を除く上半身、全ての包帯を外し終え、オジサンは濡れタオルを渡してきた。
自分で拭け、と言いたいのはすぐに察せるので、ささっとそれを手に取る。

「怪我も大分塞がってるな」

『包帯いらない?』

「あー、まぁ、いらないだろ」

『りょーかい』

そんな会話をしつつ体を拭き終えたためタオルをオジサンへ渡すと上の服が帰ってきた。
のそのそとゆっくり渡された服を着る。

『……あ…オジサン、名前……や、なんでもない』

ふと、思い至って名前を聞く、が、すぐにやめる。
なんでか、俺、オジサンに嫌われてんだよな…
聞いても、教えて貰えないかもしれない。
キッパリと断られたら、少し、いや、だいぶメンタルに来る…

194.『(…嫌われてた理由…聞けなかった…な…)』→←192.『うわぁ…絶不調…』



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- うわこれ求めてたやつやん…… (2020年12月3日 1時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - めっちゃ好きです! (2020年11月29日 15時) (レス) id: 844f4b1a91 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き - 『シュティル』って名前で読んでたら「シュティル」がでてきたwww (2020年10月6日 3時) (レス) id: bd6f1862b8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - 咲さん» 返信遅刻でごめんなさい!コメントありがとうございます!!お待たせしました!!待っていて下さりありがとうございます!これからもゆっくりとですが完結目指して頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - トゥルピカさん» 返信遅刻でごめんなさい!お待たせしました!待っていて下さりありがとうございます!!お察しの通り亀更新ですが頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナナシ | 作成日時:2020年5月16日 11時

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