転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

189.『そろそろ斃してるよ』 ページ42

Aside

『大丈夫、そろそろ斃してるよ』

そう言い切ったのとほぼ同時にナイジェルの｢みんな！！｣という声が響いた

｢ナイジェル……！｣

｢怪物は…？｣

｢……たおせたの？｣

ほんの数秒、みんなの間に緊張が走る

ナ｢斃したよ、レウウィスた討ち果たした！！全員自由だ！！｣

その一言で、一瞬時間が止まったように静まり返り、その後、わああああっと喜びが溢れた。

『他のみんなは？』

ナ｢今来るけど、エマとぺぺが…！！｣

ナイジェルのその言葉の後、

オ｢頼む！早く手当を____｣

オジサンの声が響き途中で力なく途切れた
…そっかオジサンとルーカスの再会か、とそちらを見ることなく感じ取る

ル｢生きてた…本当に良かった！｣

オ｢こっちの台詞だバカ野郎！喜び合うのは後だ｣

ル｢ああ、エマとぺぺをこっちに！｣

そんな会話を聞きながら俺は急いでナイフをあぶる準備をする
負傷者は良くも悪くも原作通り。
なら、ここからも殆ど全て原作通りだから、焦らなくていい。

｢ルーカス！ローガン！足りないよ…もう薬がない……｣

そんな声が地下壕へ響き、どよめきが起こる。

レ｢っだったら血を止めるだけでも…！麻酔は要らない、消毒液も糸もなしでやれる。ナイフを火であぶって血管を焼き切れば……！！｣

そう焦り気味な声を上げるレイに俺はナイフとマッチを持って背中を1度ドンッと押す
レイはこっちを振り返ると目を見開いた

レ｢A、お前その怪我…｣

『ほら、ナイフと火。応急処置だけしてオッサンと最短で帰れ。突っ切りゃ1日半で行けんだろ。他の皆は俺とナイジェルとヴァイオレットで守りながら帰る』

そう言いながらナイフとマッチを差し出す。
すると、レイがそれらを受け取る前にオリバーの声が小さく響いた。

オ｢置いて行って｣

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