検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:160,332 hit

188.『大丈夫』 ページ41

Aside
そんなことを考えていると、すぐにザックが運ばれてきた。

準備していた敷物の上に寝かされたザックへ視線をやると酷い怪我が目に入った。
…かろうじて息はあるけど、ヤバそう

手当を始めようとガーゼを手に取る

『とりあえずは止血と消毒…!』

「はい!」

そう指示を出すとほぼ同時にヴァイオレットが地下壕へ走ってきた

ル「サンディ達は?」

少しの間呆然としているヴァイオレットにルーカスが声をかける。
すると、ヴァイオレットはハッとして声を上げる。

ヴァ「そうだ。誰か力のある奴手を貸してくれ。サンディ達(こっち)もみんなやられた。3人とも重傷だ、急いで地下(ここ)に!!」

「わかった俺が行く」

「僕も」

「俺でよければ…」

そんな会話を耳にし、少しだけ手当をする手が止まる。
が、すぐに首を横に振ってまた手を動かした。
…俺が行っても足でまといだ…

ヴァ「大丈夫。森にはもう怪物達(やつら)はいない。オレは場所だけ伝えたら村に戻る。あとは頼む」

「はい!」

そんな会話の後、ぺぺも口を開き

ペ「俺も向かう。あとは任せられるか?」

『わかった…!』

そうして、ぺぺとヴァイオレット達は外へと向かった。








そして、サンディ達が運ばれてきて、ただ、手当をする時間が続いた。
かなり慌ただしかったし、すごく焦燥感に駆られた。

しばらくして、

オ「あれ……俺…は…?」

オリバーの目が覚めた。

「目覚めた…!ルーカスさん、オリバーさんが目覚めました!」

そんな声を他所にオリバーは無理に起き上がろうとする

オ「っあ"っ…」

が、すぐに傷の痛みからか、直ぐに横になる。

『動いちゃ、ダメだよ。傷も開きっぱなしだし、まだ麻酔も効いてない』

近くで手当をしながらそう釘を刺すがオリバーは納得していない

オ「いや…行く…!行かないと」

そう呟きながら辺りを見渡すとオリバーは重傷で横たわっているザックとサンディを目に入れると

オ「戦況は?一体どうなってる?」

この場で皆が不安に思っているであろう事を聞く。

「……」

「それは…」

皆、不安だしわからないことだから言い淀むが、俺はすぐに口を開く。

『大丈夫、そろそろ斃してるよ』

189.『そろそろ斃してるよ』→←187.『…怪我、してなければ…』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
369人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- うわこれ求めてたやつやん…… (2020年12月3日 1時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - めっちゃ好きです! (2020年11月29日 15時) (レス) id: 844f4b1a91 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き - 『シュティル』って名前で読んでたら「シュティル」がでてきたwww (2020年10月6日 3時) (レス) id: bd6f1862b8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - 咲さん» 返信遅刻でごめんなさい!コメントありがとうございます!!お待たせしました!!待っていて下さりありがとうございます!これからもゆっくりとですが完結目指して頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - トゥルピカさん» 返信遅刻でごめんなさい!お待たせしました!待っていて下さりありがとうございます!!お察しの通り亀更新ですが頑張ります!! (2020年9月16日 18時) (レス) id: 49247f9769 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナナシ | 作成日時:2020年5月16日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。