転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

169.『死のリスクを取って守るか、生きる為に見殺すか』 ページ22

エマが助けたこの3人…テオ、モニカ、ジェイク…だったはず
この後別々に逃げればモニカとジェイクは死ぬ…見殺しにすることになる
……いや、見殺しなんてハウスからだし今更か？

でも、手元にはライフルもワイヤー銃もある。助けられる可能性だってあるはず…

エマからの敵意が欲しい____ならば俺が居れば真っ先に俺を狩る。2人は生きられる…

死ぬかもしれないリスクがあるのにわざわざ助ける…？
まだ見殺しにする…？でも、死ぬかもしれないんだぞ…？


「わかったじゃあ別々に逃げよう」

『待っ…俺もこの子達と逃げる』

「A？」

『ごめん、わかってる…んだけど、何か嫌な予感がする…から』

エマから"何言ってルノ？"って感じの視線を無視して頭を抱えて言う。
今更だけど…今更だけど、見殺しに出来ない…したくない
死ぬかもしれないけど何故か死なない自信はあった…根拠はないけど…
残弾数は25発、ワイヤーは残り3本…無茶だけど…

そんなふうに苦し紛れに言っているとエマはそこまで言うなら、と承諾してくれた。

『ごめん、ありがとう』

「このまま、焦らなくていいから風下へ逃げて、そこで隠れて。」

『わかってる。』

エマから絶対に守ってねと視線が送られてくる。
当たり前だ、そのために着いていくんだから…

「風下なら血の匂いや音で居所を嗅ぎつけにくくはなると思う。
途中足跡もできるだけ残しちゃ駄目。逆に敵の足跡を見つけたら見つかる前に逃げて

でも…それでも見つかって殺されそうになったら…
私を探して狩るように言って」

「えっ…」

「アイツはグレース=フィールド、いいの？早い者勝ちだよ…って」
『アイツはグレース=フィールド、いいの？早い者勝ちだよ』

エマに被せて言うとテオ達は驚いたような顔をする

『いいんだな？』

「もちろん」

そんな会話をして、お互い名乗った後

「それじゃお互いまた後で会おう」

そう言って俺達は別々に逃げ出した

170.『原作にない命懸けの鬼ごっこ』→←168.『…』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す