転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

165.『共に生きられる』 ページ18

オ「何を変える。どうやって。どうにもならないんだよ。
どんなに悔いても過去は変えられねぇし。死んだ仲間は戻らねぇ
憂さ晴らしでいいんだよ。お前らが消えてくれるなら

その面＿＿吐き気がする。

あぁそうさ。お前は昔の俺そっくりだ。お前も俺と同じだ。救えない
この現実の地獄は変えられない。"助けてあげる"？ちゃんちゃらおかしい。

お前に何が出来るんだ」

そう言うオジサンの目はどこか死んでいて空っぽ。

そんなオジサンの問にエマは真っ直ぐオジサンを見据えて

エ「共に生きられる」

迷いなくハッキリと言い切った。
さすがエマ…
この真っ直ぐさじゃ、すぐに毒気を抜けるよな…
こういう時、絶対斜め上を行く言葉をくれる

オ「は……」

わけがわからないとでも言うように動揺して後ずさるオジサンに追い打ちをかけるようにエマが口を開いた。

エ「一緒に生きようオジサン

私は二年以内にGFへ戻る。
置いて来た4歳以下の弟妹とその他全ての食用児を解放し人間の世界へ連れて行く

オジサンも行こう一緒に
人間の世界へ
仲間が見たかった世界を見よう！」

オジサンはエマの言葉を否定したいのに出来ないのか顔色が悪くなっていく。

エ「私達も失った
代わりなんていない……ずっと一緒に過ごしてきた1番の親友

誰よりこの場にいたかったと思う

でもできない。

私が行かせてしまった。"脱獄を頼む"と託された
だから私は辛くても進む。ノーマンの分まで。ノーマンが見たかった世界を見る

生きたかった世界を生きる
オジサンも進もう仲間の分まで
過去は変えられないし死者の代わりなんていない。
それでも仲間の想いを継ぐことはできるよ…！

たとえ1人になっても止まっちゃダメだ。仲間はそんなの望んでない
オジサンだって望んでない！」

瞬間、オジサンは目を見開いた。

166.『いいの？』→←164.『…相変わらずのお人好し』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す