転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

161.『特訓の成果……？』 ページ14

Aside

レ「エマ！目だ！！顔の中心付近の目！！弓でいい！そこから狙え！！」

『！』

____良かった。
レイの指示にエマはすぐに反応して鬼の目を一寸の狂いなく射抜く。

エ「再生しない！」

レ「よし！走れ逃げるぞ」

そして、この群れをもうひとつの群れにぶつけて逃げ切る事が出来た

その日の夜。
俺達は汗だくになり座り込んで息を整える。
木に背を預けて帽子をうちわのようにパタパタするとちょっとづつ落ち着いてくる

オ「お疲れ。｣

そう言って笑顔で近づいてくるオジサンに"クソジジイ！！"とレイから敵意が滲み出たのは言うまでもない。

オ「やーまさか本当に自力で縄張りの外まで___」

エ「オジサン。｣

エマが言葉を遮って

エ「生きてるよ。私達ザコだけどまだ生きてる」

真っ直ぐな笑顔でそう言った。
オジサンは少し黙ってから

オ「そうだな」

そう言った。
ぼーっとそんな会話を聞いていると

レ「A、残弾数は？」

隣からレイに言われた。
あれから結局49発撃った。めちゃくちゃはずした…最初に8発使ったから…
100-(49+8)=43

『43発…そっちは？』

レ「33…」

『ははっ…最短往復8日の初日にしてこれは絶望だな…』

残弾数を聞いて乾いた笑みを貼っつける。
言葉ではそうは言うけど俺らの中ではちゃんと帰れる未来が見えていた。
俺もレイもある程度コツは掴みつつある。

ふーっと息を吐いてから帽子を被るとレイと目が合った。
俺達はすぐニヤッと笑ってから

「『上等だ！』」

そう呟いた。

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