転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人 4【約束のネバーランド】【男主】

159.『地獄の旅路の開幕戦…』 ページ12

Aside

ドクンドクンと心臓がうるさいのを感じながら、セーフティを外したその刹那

『「エマ！！」』

上から鬼がエマへ向かって降ってきた。レイがエマを庇って勢いよく転がったためすぐ起き上がれない。
しかしそんなのはどうでもいい。俺はすぐにワイヤー銃を使って距離を取りながら鬼へ弾をいくつも放つ。

パパパパパァン！！

と2つの銃声が聞こえた。
それは、俺とオジサンの銃の音。

『「エマ！！」』

エ「あれ？」

俺がワイヤーを回収して2人の元に行くとエマは不思議そうな顔をしていた。

エ「私………生きてる……！？」

レ「は！？」

エマの言葉にレイが顔を青くして驚く

オ「死んだと思ったろ。実際死んでた。お前は引き金を引くことすら出来なかった」

オジサンが面白そうに言うとエマの顔が青ざめる。

オ「いやぁウケるウケる。上から襲ってくる"人喰い"は初めてだろ？この辺にゃいるんだよ。まぁ俺は知ってたけどね。」

レイがまたキレ気味な顔してる…俺もヴィオラから聞いて知ってたとか言えねぇ…！

エ「でもありがとうオジサン……助けてくれて」

レ「そうだ早く逃げるぞこいつの仲間に気づかれる前に。」

エマとレイがもう終わったムードの中、俺は冷や汗が頬を伝う。
大切なのは、こっから…なんだよな…

オ「誰が助けたって？」

エ「え」

オ「助けてなんかない。あんな簡単に"人喰い"は死なねぇ」

レ「は？」

オ「すぐに"再生"して仲間を呼ぶよ。」

そう告げられた瞬間に目の前でさっきの鬼が立ち上がった。
プチプチプチと傷口が治っていき、元に戻ると

キイイイイ

と、酷く耳障りな音が響いた

瞬間、俺達は走り出す。

レ「クソッ死んでねぇなら早く言え！」

オ「わざとだよ」

レ「は」

そんな会話をしながら木を登る。

オ「わざと殺さずあえて黙ってた嫌がらせ」

エ「なっ…」

オ「ダイジョーブダイジョーブ俺は死なない。でもお前らはヤバいね。食事邪魔されて同族攻撃されて相当キレてる。ただ仲間呼ばれるより絶望だろ？」

レ「クッソジジィ！」

オ「地獄の旅路の幕開けだ。お前らの命は俺の手中」

オジサンの言葉にだんだん顔色が悪くなっていく俺達。
ゴクリと唾を飲んだ。
持ってきた弾倉は各銃20発×5=計100発の弾丸
俺の手元の銃はさっき8発撃ったから残り92発

オ「さぁガキ共生きてみろよ」

足元の鬼達を睨みつける
……やってる…！

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