しあわせになるために２ 【山下健二郎】

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「 ……ゆき！！Aちゃん！雪降ってきたで！！！ 」







健二郎くんがそういった途端



顔にポツって冷たいのが降ってきた





上を見上げたら白いのがたくさん降ってきて







「 ……ほんとだぁ♡……ゆき！、、雪だよ！！

健二郎くん！！雪！！見れた！ 」







「 はははっ 分かったって〜 見れたな雪 初雪やな 」







「 うん！嬉しい！！ 」







今年初めての雪を、健二郎くんと見れて



すごく、すごく嬉しい





purururu





ポケットから振動がして



スマホを取り出した




表示されたのは“ お母さん ”





なんで……？どうしたんだろう







「 電話？でな 」





「 あっ……うん 」





「 なに？どうしたん？……お母さんからや

、、、大丈夫やから出てみ？ 」






もしかしたら、もう今すぐ帰ってきなさいとか？




でも、こんな夜中にどうしたの？





色々な事を想像しながら




不安を感じながら、電話に出た







「 A？よかった、起きてたんだ 」







「 えっ、あっ……うん 」






前とは違うお母さんの優しい声がして



少しびっくりした

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