喫煙所 ページ16
「…はぁ、、」
今日のネタはなんとなく上手くいかんくてお客さんの笑いもそない取れへんかった、
ネタを書くようになってから、こういう時、より落ち込むようなった
野村「…ぉう、」
「のむさん、お疲れ様です」
野村「なんや落ち込んどんのか」
「まあ、笑 でも大したことないです、！」
野村「大したことないんやったらこないなとこで女ひとり溜息付きながら何本も吸わへんやろ」
「え、いつから見てたんですか」
野村「割と前。1人でぶつくさ言うとる時から」
「入ってきてくださってよかったんに、なんかすんません、」
野村「…で、どうしたん、すべったんか」
「まあ、簡単に言うと。笑 あのネタもうやらん方がええんかなあって」
野村「でも、好きなんやろ？あのネタ。やっとるときえらい笑っとったで自分」
「見てはったんですか、、はい、好きです。その分自信もあったからなんかはまらへんかったことがより悔しくて」
野村「…すきなら磨けばええ。そのネタ諦めんでとことん磨け」
「のむさん、」
そう言うとのむさんは、紙タバコにZIPPOで火をつけて、ひと息吸った
野村「てかお前iQOSにしたんか」
「いや、最近紙吸えへん店多いんで慣れるために。でも、紙は辞められへんですね笑」
野村「ならええわ、 ん、ほら」
「え？…ZIPPO、これのむさんの」
野村「使い。…俺新しいのあるから。お前が使うてくれ」
「ええんですか？」
野村「…ぉう、」
「ほんまありがとうございます！大切にします！」
野村「やっと笑ったな」
「ふふっ笑 はいっ！」
野村「ん、俺は行くわ。あんま吸いすぎんな」
そう言ってのむさんは喫煙所を出た
…あれ、のむさんって、、
ふとある日のツイートを思い出した
『信じられへんぐらい疲れた！！！
俺、人の人生ばっか聞いてる！！！
俺の話も誰か聞いてくれ！！！
誰にも伝わらんの分かってるから自分で得心させて(我慢して)結局は人の相談に乗るんやけど！！！
そろそろ金取ろう
それでも抱きしめてやろう
たまには俺も抱きしめてほしい』
今度はのむさんのお話も聞きたいな、
そう思いながらいただいたZIPPOを眺めた
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作者名：しずく | 作成日時：2023年1月5日 21時
