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冬ののり巻き ページ20

望「あれ、俺1番や」








楽屋の扉を開けると誰もおらんくて、荷物もなかった


あんま1番に着くことってないから珍しいなぁ、なんて






誰も居らんし、ってスマホに入った俺らの曲の中から好きな曲を選び流して歌う















「ほんま綺麗な声してんなぁ」


望「っ!!?」


「なんなんその顔、笑
めっちゃアホみたいな顔してんで笑」


望「Aおったん、、」











後ろから聞こえた声にびっくりして急いで振り返れば、大きなブランケットに包まって顔だけ出して爆笑しとるA












「はぁーっ笑 今の顔撮っとけば良かったわあ笑
にしても全然気づかんな自分」


望「居るんやったら声掛けてくれたってええやんかぁ」


「俺1番や、とか言うてたからなんかするんかな?って思って」











ごめんな、って笑いながらも眉毛をさげて謝るA


そんな可愛い顔されたらなんも言われへんて、、












望「頭まで被っとったら気づかんやろ笑」


「こんなん冬の風物詩やん
毎年この季節恒例の」


望「そうやけど笑
毎年なんやねんその状態、笑」


「Aちゃんのりまき」


望「あほちゃう笑」


「ぬくいねんこれ」


望「はーいろっ」


「望でかいねんからやめてや」


望「はぁ、あったか」


「もお〜、、」


望「のんちゃんのりまきどう?」


「不味そう」


望「Aのより絶対美味いし!」


「ぜーったい無い」


望「あぁ、Aほっぺもちもちやもんなぁ、確かに美味いかも」


「ぷにぷにせんといてよぉ、、どんだけ絞っても中々ここのお肉だけ落ちてくれへんねんもん」


望「落ちんでええやん、触れるし、俺これ好きやもん」


「…あっそ」


望「なに?もしかして照れたん?嬉しいのに恥ずかしくて素直に言葉に出来ないんかな?Aちゃん?」


「うるさい」

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作者名:しずく | 作成日時:2023年12月7日 16時

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