恋恋。～拝啓、キミに恋をして。～ (ページ4)

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目指すゴールは貴方の心。/宮玉/なめこ/リクページ4

玉森side

「頑張れーーッ！！！」

「行けーーッ！！！」

フゥ、フゥ、・・・今は隣町の中学校とサッカーの試合中。

俺はサッカー部の中学1年生、玉森裕太。

普通なら大して足も速くない俺が試合に出ることなんてないんだろうが、生憎ウチのサッカー部は人数が少ない為出ざるを得ないのだった。

ほら、またボールがウロウロし始めた・・・と思ったら華麗に相手の前をカットし、ボールを奪った先輩、その彼こそが俺の憧れであり、恋する人宮田先輩。

無意識に先輩の後を追いかけて相手チームのゴール前に来た。

宮田先輩はドリブルをしながら相手の防御を交わして攻めていく。

「かっこいい///・・・」

反射的に口から出た言葉は俺の隠しようのない本心だった。

「玉森っ！！」

「えええっ？！・・・やっ、ちょ、うぉっ？！え、えいっ！！」

突然、宮田先輩に名前を呼ばれて。何かと思って振り向いたらいきなりボールが飛んできて。

無我夢中で蹴っ飛ばしたボールはまっすぐにゴールへ一直線に向かっていき・・・

「ゴーーールッ！！！！！！」

観客席からそんな叫び声が聞こえて、これが現実なんだと知った。

ーーーーーーーー試合終了ーーーーーーーーー

結果は勝利。校庭には笑顔が花開いていた。

先輩にお礼を言いに行こうとしたその時、耳に入った言葉が運命を変えたんだ。

A「宮田、かっこよかったじゃん(笑)あそこでサッと玉森にパスするなんて(笑)」

B「お前、玉森のこと本当に好きだよなぁwwwもう告っちゃえば？www」

はっ・・・？

宮田「いや、俺だって告りたいけど・・・嫌われたら立ち直れないもん・・・」

「告りたい」・・・？それって、それってソウイウコトっ///？！？！

うわぁ/// ぐるぐるしてきた・・・///

ーーーーーーーー(夕暮れ)ーーーーーーーーー

「あ、あの、宮田先輩？」

宮田「ん？まだいたの？玉森。」

「せ、先輩は俺のことどう思ってるんですか？」

宮田「・・・もしかして聞いてた？さっきの話。」

「あ、はい・・・すみません。」

宮田「いや、別にいいんだけど・・・じゃあもう正直に言うよ。」

''玉森のことが好きなんだ・・・''

ねぇ、なんで謝るの？先輩。

俺が泣いてるのは嫌だからじゃないよ。

「先輩、僕のシュートも受け止めてくれますか？」

end.