青色天然石 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:3,928 hit

土曜日の学校ページ9

『いってきまーす』

元気？に挨拶をして朝からと言ってもいつもの登校時刻よりかは少し遅めに家から出た。土曜日だが、学校は開いている。なぜなら、今日は野球の練習らしいだから開いている。
だから、タイムリミットは午前中として七不思議を探せそうなら探すという日程になった。

｢おーい！ボールとってこーい｣

｢はいっ！！｣

『朝から元気な事だ』

昇降口に着いた。そこから近くにある中庭に迷いもせずに歩き出す。

輝｢篠原｣

『あ？』

聞いたことのある声がして振り返ると、あのダークスマイルという言葉が似合う男がいた。なんでいんの？特にこんな時にぃぃ。

輝｢珍しいね、土曜日に外出なんて、しかも学校になんて篠原も忘れ物？｣

笑い混じりの声にプラス馬鹿にしてくるなんて…本当うぜーこれでモテてんだから不思議だ。
篠原もって言うことはコイツ忘れたな。良かったなぁ、今日開いていて。

『んなわけあるか、簡単に言えば捜し物だよあと、土曜日も(・)外に出る』

輝｢そう？僕はてっきり家に引きこもってるのかと｣

『引きこもってる訳ねーだろアホ。てか、私そこまで根暗じゃない』

引きこもってると言うので反論をする。廊下に響かないぐらいの大声で。

『私はこっちだからじゃーね』

輝｢ん、また月曜日｣

『月曜日のいつ頃？』

輝｢勿論、放課後に生徒会室で｣

別れようとしたけど廊下で会話する。生徒会じゃないのに。いつか、生徒会に入ってくれと言われたら一生手伝ってないな。

『おっけい』

輝｢まったねー｣

『ん』

そこから歩き出した。挨拶が地味に可愛く言っていて、他の女子なら可愛い…ってなるんだろうけど、恋も初恋も何にもしてない私はわからん。