青色天然石 (ページ4)

今日:13 hit、昨日:4 hit、合計:3,940 hit

帰り際ページ4

あそこからさらに移動して今、中庭に居る。この中庭は私が勝手に本を読むため専用の場所にしている。実際はただの中庭だけども。
女子達とキャッキャウフフ喋ろよ！って感じだろうが、そんな頻繁に遊んだり話したくはない。

ベンチに座り本を出そうとした…けど、そこの隅にそれなりに大きいすずめが倒れていた。混乱がありどうしようと思ったが、取り敢えず近づいた。

『ああ、生きてた。でも羽が…理科のあの人なら、出来んじゃね？これ』

つんつんと指先でつついたら、生きていていた。どうにかさせたいけど素人の私にはどうしようもない。
だから、少しでも負担をさせないよう丁寧にハンカチで包み込んだ。

『はぁ？なんだこれ、落としもん？』

すずめの下にあったのは、ホタルガラスに黒い封と描いてあるシール？のネックレスだった。しかも綺麗なヤツ。

『これも持って連れて行ってやるか』

めんどくさいながらも、その2つを持って行こうとしたが…変な空色になった。その様子はホタルガラスのように、そして夜空のように綺麗だった。

『なんだこれ！』

時計を確認した。まだ夕方くらいの時間帯。なのに空は夜空の感じ。なんでなんだ？

｢ちゅんちゅん｣

『え？』