青色天然石 (ページ21)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:3,941 hit

可能性アリページ21

ノックをして呼んで見る…

『失礼しまーす花子くんいますかー？』

返答なし。

バレたけど、この格好じゃないと怪異もなんも見えないからちゃんと八番のときの格好で来ている。ちなみにカバンは自分の領域にポイ。
本当なら私も昇降口辺りにいるか、帰宅途中のような時間だから、夕方のしかもちょっと暗い今いる旧校舎めっちゃ怖い。
だから内心ビックビクで、怪異(そちら側)だとしてもやっぱり怖い！

しかも、居ない。

『もしかして…今日がその階段のだったり！？まっさか～アハハ！』

なんて思ったことを口に出してみるもツッコミはないがそういう可能性があるかもしれないと、いう思いが大きくなっていった。確認するだけ損はない…。
走って行こう！袴の裾を持ち上げて、全力で走って向かう。

あーあ、運がない。

『いない！！』

誰もいないただの(・・・)階段。あんなわかりやすいフラグ作っておいたのに！？
てか、本当にこんな所から二番の境界へ？しかも夕方の…って階段の三段目から上を見てみるがやはりなんもない。こっちはなんもなさそうだし、どうしようか。

あ、屋上。
一応この学校は屋上が解放されてるし可能性はアリ。暮れてきて影もあるし、影に潜り込んでいくか。あの何とも言えない包まれている感覚が堪らないんだよなぁ。
パッと影の中に入って泳いでいくような感じで屋上への道を進んでいく。屋上へのドアの前で影から出る。ドアを開けてみると夕方の空を見上げて黄昏ている人影が見えた。その人物は花子くんだった。やっと！！

よし、ここは一応"大人"な二番を演じよう。こんなのでも今後のためにね。

『お、いたいた。花子くん探しましたよ』

「なんだびっくりした～！キミか…どうしたの？」

『わざわざ今日行ったのに聞き忘れて急いできた次第ですよ。あと私のことはキミではなく…』

少しの間、考えてなんかないかなぁと思う。八番でしょ？そのままでいっかな～。

『そのまま八番の名呼んで』

「オッケー！で、二番の件だよね。多分だけど明日らへんになると思う。で、その時なんだけど一人面白い子が出来たからその子も連れていきたいんだ。きっと俺の所に来るから」

「へぇ、それは面白くなりそうですね…私はその子のサポートをすればいいんですか？」

「話が分かるねー八番！でも本当に危ないときだけでいいよ。多少だけど怪異に慣れているようだから」