噂 ページ16
｢うん、今日の会議は一旦終わり、俺はもう戻るねー｣
話が終わってすぐ、強制的に会議を終わらせて戻ろうとしていた。一つ聞きたいことがある。また、今度ってことでもいいんだろうけど今度っていつになるのか、わからない。だから…
『7番』
｢どうした？｣
振り返って、返事をしてくれた。他の七不思議は話が終わってすぐに、自分の居場所に戻って行った。
7番様と言われている7番はどうやら話を聞いてくれるらしい。私の聞きたいことをぶつけるよう息を深く吸った。
『七不思議の8番の噂、聞いたことある？』
そこを教えてくれれば、噂の内容がわかる＆7番と話ができる。あの人から聞いた話では、願いを叶えたり呪ったりとだけは聞いたことある。それ以外に何かあるのだろうか。
｢8番の噂ね…聞いたこと無い。けど、それぽい話は聞いたことある。あと、7番じゃなくて花子くんでいいよ｣
それぽい話はあるということは、多分ソレ。てか、花子くんってトイレの花子さんだよな。3番目のトイレのドアをノックすると女の子が出てくる有名なやつの。
『それはありがとう。花子くんってことは｡トイレの花子さんの事であってるか』
花｢そう！七不思議が7番トイレの花子さん。そして、七不思議のリーダー。改めてよろしく｣
花子さんじゃなくて、花子くんは自己紹介をしてくれた。様呼びの理由はリーダーだからと思う。多分だけども。手を出してくれてたのでこちらも答え握手をする。想像と違い通り抜けずに、ちゃんと握手ができていて、なんかすごい。
『よろしく。それでさっき聞いた噂のことなんだけど、もう時間が無いから来週の部活時間に聞かせてください。こちらも、聞いたことないもので』
花｢いいよー俺の助手が来るから顔バレたくなかったら今の格好で来た方がいい。じゃ、噂通り三番目のトイレで、ね。｣
耳元でそう呟き、消えていった。
意外と気きかせてくれるな。約束はした。だから来週は絶対に午後には予定を入れない。たとえ…何があったとしても！！
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作者名：葉桜? | 作成日時：2021年11月3日 14時
