青色天然石 (ページ12)

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廊下ページ12

授業が終わり各自、自由に話したりする。ワイワイ話しながら教室に行くが1人だけとは言い難いが、単体行動が時々目立つ。

輝｢篠原、今日の生徒会一応聞くけど来れそ？｣

『やることによる』

いきなり話してきてビックリするが、すぐに返事をする。

輝｢いつもどうり茜の手伝い｣

そうだった。生徒会の手伝いと言ってるけど、茜後輩の手伝いってこともある。兄が元生徒長ってこともあって顔が分かり、話が聞けることもあり手伝わさせれてる。

『わかった行く』

輝｢お願いねあと、明日でもいいんだけど相談乗ってくれない？｣

珍しく、事前に確認を取っている。よっぽど大事なことなのだろうか。

『どんなの？』

少しでも話を進めやすくするため、頭の中で明日のためのセリフを考える。

輝｢机に夏野菜が置かれてた｣

『……寝ぼけんのか』

変わったお礼の仕方すぎて、夢でも見てんじゃないかと疑う。

輝｢嘘じゃないよ。証人もいるし本当に机の上に夏野菜が｣

マジでそんなお礼な仕方あんの？片方の肩に手を置く。

『お前、狐でも助けたのか。それは相談に乗るにものれんわ』

輝｢ははっ冗談冗談。あと前の人にも言われたけど助けられるわけがないよ。ここら辺にはいないし、怪異だったとしても助けないから｣

前からちょこちょこ祓い屋の息子とは聞いたりはしていたが、怪異は嫌いなのか。そういう関連は聞かない方がいいな。
一歩間違えれば祓われるか、なんかされそうだし。

『あー確かに見ない。狐』

輝｢怪異の方だったらそこら辺にウジャウジャいるんだけどね｣

『ウジャウジャって言うほど居んのかよ』

ウジャウジャと聞いて眉間にシワが寄りそうになる。それと、見えるようになってしまった私にとっては、帰り道がお化け屋敷のようになりそう。

輝｢そうだよ。ちなみに七不思議としてこの学校にもいるし｣

『七不思議…』

輝｢今、噂になっているミサキ階段だよ。暴走してるから、あまり近づかない方がいいよ｣

『そうなんだ。じゃ、後で』

輝｢後でね｣

聞いたことあるような無いような話だ。教室の出入口で話を終わらせる。会話が終わり各自の机に向かう。