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自分の道を ページ11
「4月になって、高校に入って、
あのときだね」
「え？」
「入学式の日に、千紗は変わるように用意されてたんだね」
「・・・」
「あたしに感謝してよ？
あたしが別の高校選んでたら、
千紗はチャンミンさんと出会えなかったかもしれないんだから」
おどけた口調で言いながら、
ナナミが私の腕を軽くぶった。
「うん、そうだね、ありがとうナナミ」
「どういたしまして！
でも、あたしは最初のきっかけだけだよ？
今の千紗の環境は、
千紗が自分で選んだ結果だよ」
「・・・うん」
「ね？
自分で選んで動くって、楽しいでしょ？」
「うん」
「たまにはしんどいこともあるかもしれないけど。
それでも自分で自分の道をつくるって面白いって、
あたしは思ってるよ」
「うん。私も、今はそう思う」
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2019年10月27日 22時
