プリズム3～君と過ごす毎日（オリジナル） (ページ3)

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伝えてしまっていいのかな？

颯太さんの迷惑にはならないかな？

こんな日に限ってバイトは入ってない。

少しでも考えるのを止めたかったのに・・・

ため息をつきながら家の鍵を開けたら、

「おかえり～」と声がした。

え！！！

玄関には颯太さんがいつも履いてる細身のスニーカー。

あわてて靴を脱いでリビングに走った。

「どうしたの？息切らして」

不思議そうな表情で、颯太さんが私を見つめている。

「え？なんで今日こんな早い・・」

「え？おれ今日定休だけど？」

・・・・・・

そういえば・・・今日は火曜・・・

すっかり忘れてた・・・

目の前で颯太さんが背中を丸めて大笑いしている。

「真由ちゃんだいじょぶか～？」

「もう、そんな笑わないでよ！」

怒ったのに、颯太さんはさらに大笑いして。

もー、失礼しちゃう。。。

私が無言で立っているのに気がついた颯太さんは、

ソファから立ち上がって私のところに来た。

「大笑いしてごめんね。しばらく休みがなかったから・・・
　調子狂うよね」

「・・・ううん」

私はやっとの思いで返事をした。

今、自分の身に起こっていることをすぐには理解できなかったから・・・

私は颯太さんに抱きしめられていた。